身体を鍛えるのが当たり前で、毎週の体育の授業で皇居マラソンがあったんです。
臨海学校の水泳も半端ではなく、褌を締めて遠泳をしたり、岩場から海に飛び込んだりとかなりのスパルタ。
当時は嫌でしたけど、今となってはいい思い出なんですよね。
よし、新橋までの道のり、かつてのマラソンコースを辿ってみよう。
人通りの少ない千鳥ヶ淵からスタート。
当時は走るのみ、最近は花見に行くのみで全く存在を知らなかった千鳥ケ淵戦没者墓苑に。
靖国神社だけじゃなく、せっかくの機会なのでこちらでも合掌。
戦後の抑留や引揚で亡くなった方は、こちらに合祀されています。
シベリア等の抑留では55,000人、引揚では20万人の方が亡くなったとのこと。
戦闘が終わっても戦争は続くもの、多くの方を悲しみに追い込む戦争は絶対に起こしてはいけない、そんなことを物語る慰霊碑です。
皇居マラソンの目印の一つ、イギリス大使館。
頭の中には低層の黒い建物のイメージが残っていましたけど、全く違うのに驚き。
皇居西側には、千鳥ヶ淵から半蔵濠、桜田濠と並んでいます。
堀が幅広いのは東側と同様、でも石垣ではなく土塁となっているのが特徴。
高低差がかなりあるので、この土塁を登り切るのは容易ではない。
歩兵相手の防御力としては鉄壁であること間違いなしです。
地下鉄路線名や駅名にもなっている半蔵門、この半蔵は服部半蔵というのは有名ですね。
大河ドラマの『どうする家康』では山田孝之が演じていて、個性ある演技が光っています。
皇居マラソンの目印、最高裁は石造りが厳か。
当時は珍しいと思った建物ですけど、今日ではコンクリート打ちっ放しも増えたせいで普通に見えるようになった気がします。
マラソン人気でランナーは激増。
高校生当時の暗い記憶もあり、なんでわざわざ走るのかなと不思議に思うというのが正直なところです。
桜田門、井伊直弼が討ち取られたのはこの近辺だったはず。
世界有数の近代都市ながら、歴史的な魅力もあるも東京。
そんな魅力にもようやく気づく歳になってきたかなと。
さて、苦しい思い出のマラソンコースを離れてと。
日比谷公園を抜けて新橋を目指そうというところで、続きはまた明日。
【おまけのワンポイント】
・高校時代のマラソンで最もキツかったのはダブル皇居。皇居を2周するというコースでしたけど、1周目の途中で地下鉄の駅に隠れて1周しかしなかった、ということもそういえばあったなと。
0 件のコメント:
コメントを投稿