【この記事のポイント】
・駅から少し歩く神田の路地裏。11時台でも満席になる人気店『神田洞門』への再訪
・美味しいお味噌汁と、久々に対面する本格ヒレカツの柔らかさに感動
・ご飯とキャベツ, カツが織りなす「三角食べ」の儚くも幸せな無限ループ
とある出社日、今日は会社の仲間3人とのランチ。
天気もいいし気候もよしということで、久々に神田方面に行ってみることにしました。

今回訪れたのは、以前満席で入店を断念した苦い記憶がある『神田洞門』。
時計を見ると、まだ11時45分。
一般的なランチピークには少し早い時間帯ですが、店内はすでに熱気に包まれています。
駅から距離があるにもかかわらず、この活気。
どうやら相当な人気店のようです。
ちょうど食べ終えたお客さんと入れ替わりで滑り込むことができたのは、幸運な巡り合わせ。
こうした微細な確率の揺らぎが、一日の満足度を左右するものですね。

注文したのは「ヒレカツ定食」、1,180円。
かつての感覚からすれば少し贅沢に感じますけど、昨今の物価高を考えればまぁ許容範囲でしょう。
本格的なとんかつ店で、久々のヒレカツと向き合う。
不思議と嬉しい気分、やっぱりとんかつは日本人のソウルフードの一つなんでしょうね。
オーダーして10分程度で到着。
よし、それでは頂きましょう。
まずは味噌汁を一口…
うん、美味しい。
こういう定食で、脇役であるはずのお味噌汁がきちんと設計されているお店は、総じてメインの完成度も高い。
そんな私の経験則が、期待を静かに高めてくれます。

いよいよメインのヒレカツへと箸を伸ばします。
サクッという心地よい音とともに、ふわりと広がる豚肉の甘い香り。
ヒレならではのきめ細かい肉質は、驚くほど柔らかく、歯を立てるまでもなく解けていきます。
脂っこさは微塵もなく、赤身の旨味が凝縮された上品な味わい。
少し甘めのソースが衣に染み込み、肉の旨味と合わさって絶妙なハーモニーです。
カツの合間に、シャキシャキのキャベツを挟んで口の中をリセット。
そこへほかほかの白いご飯をかき込む。
とんかつ、キャベツ、ご飯という昭和の教育で身につけた「三角食べ」は、ここでは最高の充足を生み出す最適解。
一つの完成されたループの中に身を置く、何物にも代えがたい時間です。
しかし、この幸せな時間は驚くほど儚い。
気がつけば、5分もかからずにお皿は空っぽでした。
いや〜これは大満足、ご馳走さまでした。
口元を拭いお店を一歩出ると、通りにはお昼休みを迎えた背広姿の人たちが次々と。
混雑する前の「最適解」を選んだ判断を少し誇らしく思いつつ、さて、午後の仕事へと向かうとしましょうか。
【おまけのワンポイント】
・とんかつに添えられる千切りキャベツ。明治時代、銀座の洋食店「煉瓦亭」がカツレツの油っこさを中和し、消化を助けるために考案したものだそうです。胃腸薬にも含まれる成分「キャベジン(ビタミンU)」が豊富なキャベツは、理にかなった最高の相棒。味だけでなく栄養学的にも、完璧な「設計」と言えそうです。
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