こりゃ何だ、普通はそう思いますよね。
そう、見た目通り「池」なんです。
名前は「二子藤の池」というんですけど、史跡というにはあまりにも地味すぎる。
千葉街道沿いにあるものの、今まで気付かなかったのはこの地味さが故なんですよね。
千葉街道の北側は台地で、染み込んだ水が湧くせいかこの近辺には「溜」と呼ばれる池がいくつもあったとのこと。
都市化のなかで埋められたり荒れたりしたものが大半、その中で地元ボランティアによって復活したのが二子藤の池なんだそうです。
藤の木があるのでこの名前がついたそうなので、花の季節は綺麗なんじゃないかなl
すぐ近くにもう一つ、「二子浦の池」も。
名前の由来は、かつてはこのあたりが二子浦という海に面していたからとのこと。
鎌倉との往復に日蓮上人が船出したんだそうです。
う~ん、輪をかけて地味だ。
よし、地味ついでに、近辺の神社も巡ってみよう。
東中山駅の南側の羽黒神社。
この地に社を構えるのは明治中期期頃からとのこと、京成線開通工事の影響を受けているのかな。
この一帯、工事の際にかつては小栗原城があった台地を削っているので、何か関係ありそうです。
北に移動して、中山競馬場に近づいたところには妙見神社。
創建はいつだかわからず、ただ境内にあった松が樹齢500~600年だったそうで、千葉氏が台頭した中世期ではないかとされています。
松は既に枯れてしまい、社のみが歴史を刻み続ける、か。
法華経寺に近づいたところ、若宮八幡神社です。
鎌倉時代、富木常忍という千葉氏被官の豪族の居館の鎮守社だったとのこと。
富木常忍は日蓮上人を手厚く保護しており、後に出家して法華経寺の元の一つ、法華寺を開いた人物。
この近辺の今日に影響を及ぼしているんです。
その富木常忍の館があったと言われるのが法華経寺奥之院。
周囲に土塁が築かれているのはその名残だそうですけど、700年以上も昔のものが残っているというのは凄い。
ぐるっと歩いて、慣れた法華経寺に到着。
う~ん、地元とはいえ、知らない歴史が沢山あって面白いなぁと。
各地各様、地元を巡るのって、面白いですね。
【今日のワンポイント】
・今回歩いたのは6kmちょっと。疲れない程度のちょうどいい距離感でしたよ。
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