今回はスタジアムには用はなく、この地にある古城、小机城の散策です。
横浜線の小机駅から、線路沿いに鴨居駅方面に。
第三京浜の手前にある小山が小机城址、現在は市民の森として開放されています。
城址の入り口は、短いながらもそこそこの急坂。
この坂が子供の遊び場と化すことを拒んでいるのか、城内にはほぼ人はおらず、静かな竹林が広がっています。
本丸と表記されている西郭と外郭(右側)の間には、見事な空堀が残っています。
いきなりこの空堀の保存状態に圧倒されるのが、続日本100名城にも選ばれた理由なのか。
小机城の全体図。
北を鶴見川に守られた平山城、第三京浜に真っ二つに分断されている様子がおわかり頂けるでしょう。
第三京浜は西郭のすぐ横、ここも保存されていれば、さぞや見事な姿だったろうに。
西郭の中に進んで、振り返って撮った1枚。
通路は土橋ですけど、曲がりくねっているんですよ。
攻め入りにくくする工夫、この土橋の先は馬出しになっていて、ここを固く防御したかったという意図が読み取れます。
だからここが本丸とされているんでしょうね。
西郭と東郭の間には、一段高くなった曲輪も。
ここに櫓を建てて、城全体を見渡すようにしていたんだそうです。
この曲輪は西郭・東郭を繋いでいるだけでなく、攻め上がってくる敵を3方向から攻撃できるようにする役割も。
なかなか良くできた造りです。
城北側に下ってみましたけど、いやぁ、いずれの郭も高いなぁ。
ここを進もうとすると、正面に西郭、左には東郭、右手に外郭があって、やはり3方向から攻撃を受けることに。
高低差も20mほどあって、これは攻め込む側にはたまったもんじゃない。
高さはこの階段の写真で伝わるかどうか。
今日では美しい竹林の城。
戦国時代は、小規模ながらも防御に工夫を凝らした城。
こんな立派に遺構が残っている城が横浜にもあったとは。
全体を巡るのに小一時間もあれば十分、なかなか楽しめますよ。
小机城址市民の森
横浜市港北区小机町
045-353-1166
出入り自由
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