たばこと塩の博物館、3階は「たばこの歴史と文化」の常設展示。
中には、何やら神殿のような装飾。
これはマヤ文明のパレンケ遺跡に刻まれたレリーフで、神が葉巻を吸っている場面とのこと。
そう、たばこの発祥は南アメリカ大陸で、ヨーロッパ諸国による植民地化を契機に全世界に広まっていったものらしい。
そうか、もっと古くから世界の各地で吸われていたものと勝手に想像していましたけど、意外に歴史は浅いものなんですね。
たばこはナス科のタバコ属の植物、ニコチアナ・タバカムというのが最もメジャーなもの。
おぉ、ニコチンにタバコ、正にそのものっていう名前です。
大航海時代に世界に広まった、というのが地図に描かれています。
日本に入ってきたのは、スペインとポルトガルの2つのルートがあったようですけど、いずれも東南アジア経由。
なので中国よりも、時代は少し後なりますね。
中近東の喫煙具、かなり大きな据え置き型。
宮廷でこれを蒸している姿、何となく想像できる。
北米大陸は、ダグラス・マッカーサーのパイプが有名ですね。
インディアンの時代には、トマホークと一体化したパイプもあったとのこと。
武器と喫煙具が一体化していたというのは面白い。
戦いの前にたばこで心を落ち着かせて、終わったらお疲れさんの一服。
これは現代ビジネスマンも変わらない姿かな。
日本では、江戸時代に喫煙の習慣が庶民に普及したとのこと。
「細刻みたばこ」という世界でも類を見ない加工技術が発達、手刻みで髪の毛ほどの細さに刻んでいたんだそうです。
細く刻むことで、たばこの味がまろやかになるらしいですけど、現代のたばことは味が違うのかな。
煙管なんかで吸ったんでしょうけど、一度試してみたいものです。
明治時代のたばこ運搬車や、細刻み用の機械も。
こういうレトロな雰囲気はいいものですけど、作りが細かいので壊れやすいんだろうなと。
たばこの銘柄と年表が幅広に。
いやぁすごい数、こんなに沢山の種類が出ては消え、という歴史なのか。
前の記事の塩もそうですけど、たばこでもこんなに充実した展示になるというのは凄い。
しかも寛ぐスペースも豊富、入館料100円は安い。
夏の暑い時期に、冷房に当たるためだけでもいいかもしれないな。
たばこと塩の博物館
03-3622-8801
墨田区横川 1-16-3
10:00~18:00
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