3月中旬の日曜日、この日は鰻を食べに神楽坂に。
坂の下、駅から近いところにある「志満金」、創業は1869年だそうです。
イヤーロッパが明治元年だから、1869年は明治2年。
神楽坂の文明開化を見てきた店、か。
まずはお造り盛り合わせ。
真鯛にヒラメ、マグロに墨イカ、そしてタイラギです。
タイラギはお店で出てくるのは珍しいですね。
どれも程よい熟れ加減、さすがは老舗の鰻屋さん。
ヒラメは縁側もあって、脂がのって美味しかったです。
肝は固め、出汁の効いた程よい味加減。
調べてみたら、鰹昆布出汁なんだそうです。
別料金なのが難点ですけど、その分鰻重の料金を下げていると思えば良心的か。
さて、いよいよ鰻重の登場。
ここの鰻重、タレの味が薄いんです。
その分、鰻の風味をしっかり感じることができて、脂控えめで臭みもなし。
口に入れるとホワッと崩れる柔らかさ。
皮も箸で切れる仕上がりで、優しい仕上がりの鰻です。
甘くもなく、辛くもなく。
品の良い白身魚を食べているような気になってきます。
ご飯は少々水分が多いものの、この品の良い鰻の風味にはよく合っていました。
うん、これは美味いなぁ。
決して安くはないものの、たまの贅沢で鰻を食べるならこういう店がいいんだなと。
機会があったらまた是非来よう。
そう思える伝統の味でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿