・出社日のランチ、同僚を誘って親子丼の名店『伊勢ろく』へ。蓋を開けた時の「香りを楽しむ」という作法に初挑戦し、期待値は最高潮。福島の銘柄鶏「伊達鶏」と、とろとろ半熟卵が織りなす絶妙なバランスの一杯を堪能。
とある出社日、この日は会社の仲間2名とのランチ。
「前に連れて行ってもらった、あの鯖の黒煮のお店に行きましょうよ。」
そんなリクエストを受け、『魚串さくらさく』に向かって歩き始めたその時…
あ、そうだ。
「この近くに、親子丼のすごく有名なお店があるんだけど、行ったことあります?」と私。
二人とも、「いや、ないです」「親子丼、大好きなんです!」と好反応が返ってきます。
よし、それならば行き先変更。
久々に『伊勢ろく』にお邪魔することにしよう。
行列必至の名店へ、滑り込みセーフ
この『伊勢ろく』、界隈では知らぬ者のいない親子丼の超人気店です。
でも時刻はまだ11:45、ランチのピークには少しだけ早い。
まだ席は空いて…おぉ、いたぞ。
名物の「伊勢ろく 絶品親子丼」(980円)を注文、急な階段で2階席へ移動です。
値段は以前に来た時よりも少し上がったような気もしますけど、周囲のお店の値上がり幅を考えれば、このクオリティで980円というのは、むしろ良心的だなと。
食べ始める前の、新たな儀式
待つこと5分ほどで、「はい、お待たせしました」と。
蓋がぴっちりと閉められた、お馴染みの丼が運ばれてきました。
このお店はこれまでも何回か訪れているものの、テーブルの上にある食べ方の説明板の存在に、この日初めて気がつきました。
・まずは丼に七味を振り、再び蓋をして数秒待つ。
・そしてもう一度蓋を開け、立ち上る香りから楽しむ。
これがこの店の流儀なんだそうです。
その通りにやってみると、う〜ん、確かに。
出汁と鶏肉、そして七味の爽やかな香りが一体となって、ふわりと立ち上る。
これは食欲が倍増する、素晴らしい儀式だなと。
よし、それでは頂きましょう。
まずはお吸い物から、相変わらず無難にいい味。
とろふわ卵と、伊達鶏の共演
そして、いよいよ主役の親子丼。
このビジュアル、たまりませんね。
とろっとろの半熟卵は、もはやTKG(卵かけご飯)に近いのではないかと思えるほどの絶妙な火入れ加減。
その卵と、甘辛い出汁をたっぷりと吸った福島の「伊達鶏」。
鶏肉そのものの味付けは、決して濃いわけではない。
だからこそ、鶏本来の旨味と出汁の繊細な風味が際立ちます。
甘すぎず、しょっぱすぎず、まさに絶妙な塩梅。
このふわふわとろとろの卵と鶏肉、少し固めに炊かれたご飯と一体となって口の中へと流れ込んでくる。
まさに「卵と出汁を味わう」というテーマを、丼の上で完璧に表現した一杯でした。
最後に
というわけで、同僚たちを誘って訪れた親子丼の名店『伊勢ろく』。
お二人も、「これは美味い!」と大満足の様子でした。
相変わらずの美味しい一杯に感謝、ご馳走さまでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿