・会津まつりの帰り道、なぜか湧かない食欲。郡山駅でこれなら食べられそうだと選んだ『おにぎり青田屋』の豚汁セット、体調不良の身体に優しく染み渡りました。帰宅後、まさかの発熱が判明するもどうやら旅の疲れ。波乱万丈だった福島一人旅、これにて閉幕です。
会津まつりの藩公行列を堪能し、さて、会津若松でランチでもと思ったんですけど…
どうも、食欲が今ひとつ。
朝早くに駅で蕎麦を食べたきり、普段の私であればお腹がペコペコのはずなのに。
加えてまつり効果で、どこのお店も満員御礼。
行列に並んでまで無理に食べる気にもなれないので、ひとまず郡山まで移動。
食欲が回復していたら、何かを食べて帰ることにしようか。
不調の身体に、優しい豚汁とおにぎり
郡山駅に到着して、駅ビル1階のフードコートをぶらついてみてもやはり食欲は回復しない。
これは本格的に体調を崩したか… なんて不安がよぎる中、ふとあるお店が目に留まりました。
『おにぎり 青田屋』。
ここの温かい豚汁とおにぎりのセットなら、今の私でもいけるんじゃないだろうか。
このお店はおにぎりの専門店。
具材によって値段が異なり、安いもので320円、高いものだと560円と幅があります。
当然、高いものの方が具材も豪華、今はあまり主張の強くない、ショボい(失礼)系の具材にしておくのが賢明な判断だろう。
そこで「鶏そぼろ」と「高菜炒め」をチョイスし、「豚汁セット」にしてもらいました。
お値段は1,089円。
おにぎりにしては、少しお高めな印象ですね。
呼び出しベルが鳴ってカウンターに。
想像していたよりもおにぎりは大きく、豚汁もなみなみと注がれています。
完食できるか多少不安ではあるものの、よし、それでは頂きましょう。
まずは豚汁から。
お、これは野菜の出汁がよく効いていて、実に優しい味わい。
豚肉のコクと味噌の塩梅もちょうど良いなぁ。
疲れた身体に、この温かさが、じんわりと染み渡っていきます。
特にこの里芋がいい。
ねっとりとした食感、噛むと芋の自然な甘みが口の中に広がります。
出汁の旨味をたっぷりと吸っていて、これだけで立派な一品料理です。
さて、おにぎりも食べるか。
上にも書いた通りなかなかの大きさ、気合を入れて食べないとです。
まずは、「鶏そぼろ」から。
お米はふっくら、しかし一粒一粒がしっかりと立つ炊き加減。
そしてほんのりと温かくて優しい塩加減。
甘辛く煮付けられた鶏そぼろの素朴な味わい、ご飯によく合いますねぇ。
続いて、「高菜炒め」。
ピリッとした辛さ、ごま油の香ばしい風味が食欲を刺激してくれます。
食欲がない、なんて言っていたのはどこへやら。
不思議と箸が進んでいく味わいでした。
ふぅ、お腹いっぱい。
ひとまず、無事に食べ切ることができて、良かった。
ご馳走さまでした。
旅の終わりと、まさかの結末
帰りの新幹線、車中で眠ることはできなかったものの、ゆっくりと身体を休めます。
この後、上野から自宅まで無事に帰り着かねばならない。
倒れるわけにはいきませんからね。
なんとか家にたどり着き、体温を測ってみると…37.6℃か。
やはり、体調を崩していました。
そして、妻から衝撃の事実。
発熱で旅行をキャンセルした息子は、その後の検査でコロナ陽性が判明したんだとか。
1週間前、妹の家で彼と一緒に飲んでいた私、濃厚接触者扱いで即座に隔離状態に。
多分違うんだよなと思いつつも、この日は部屋で熟睡です。
翌朝、体調はどうか…
ケロッと熱も下がり、その後は特に何の問題もなし。
どうやら私はコロナではなく、単なる旅の疲れ、ということだったようです。
最後に
というわけで、息子の発熱に始まり、最後は自分の発熱で終わるというドタバタした今回の福島一人旅。
その道中では2つの名城の歴史に触れ、美味しい郷土の味に出会い、そして壮大な会津まつりを間近で体感。
結果として今回もまた、忘れられない良い旅でした。
長い連載に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
明日からはまたいつもの調子に戻りますので、引き続きよろしくお願いします。
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