・道の駅いちかわで偶然見つけた山形のご当地グルメ「鳥中華」。在宅ランチに実食してみると、和風だしのスープと中華麺の組み合わせが絶妙。妻の「島中華」という壮大な勘違いから生まれた、ゴーヤと豚肉の沖縄風トッピングが意外な美味しさに。
とある在宅勤務の日。
この日のランチに選んだのは、「鳥中華」。
この商品、先日訪れた『道の駅いちかわ』で買ってきたもの。
パッケージをよく見ると、「山形そば屋の中華」と書いてあります。
なぜ山形のご当地グルメが、千葉の道の駅いちかわに?
その流通経路の謎はさておき、面白そうなので買ってみたんです。
ネットで調べてみると、この「鳥中華」、もともとは山形県内のお蕎麦屋さんで提供されていたまかない料理がルーツなのだとか。
お蕎麦屋さん自慢の和風つゆをベースに、鶏ガラで風味を加え、そこに中華麺を合わせた一品。
聞いただけでも、これは美味しそうじゃないですか。
妻の勘違いが生んだ、奇跡のトッピング
「鳥中華」の大きな特徴は、天かすをトッピングすることだそうです。
なるほど、そのジャンキーな感じが、いかにも「まかない料理」という雰囲気でいいですね。
え、天かすを切らしてるって?
それじゃ仕方ない。
昨晩の夕食の残り物である豚肉炒め、ゴーヤを加えてさっと炒めたものに、ネバネバ系の代表選手オクラをトッピングに。
と、ここで一緒に準備をしていた妻が「あっ」と、小さな声を上げました。
「これ、『島中華』じゃなくて『鳥中華』だったのか…」
なるほど、合点がいった。
「島」、つまり沖縄風の一杯にするなら、豚肉とゴーヤという選択はまさに完璧。
妻の壮大な勘違いが、期せずしてオリジナリティあふれるトッピングを生み出してくれたというわけです。
まぁ、細かいことは気にしない。
とにかく美味しければ、それでいいでしょう。
よし、それでは頂きましょう。
和風だしと中華麺、見事なる融合
まずはスープを一口。
お、これはしっかりとしたそばつゆの味。
ほんの少し甘めで味が濃いものの、後から追いかけてくる鶏ガラの豊かな風味が全体の味を見事にまとめています。
和と中華、見事なハイブリッドスープです。
続いて麺をズズッと。
おぉ、中太のストレート麺、つるつるとした喉越しが実に心地よいですね。
一般的な中華麺のような「かんすい」の風味は控えめで、どちらかといえば、うどんと中華麺の中間のような、もちっとした食感です。
和風スープにこの麺を選んだのは大正解、スルスルといくらでも入ってきそうです。
そして、間に合わせのトッピングだったはずの、豚肉とゴーヤの炒め物。
これがまた、意外なほどによく合うんです。
ゴーヤのほろ苦さ、甘めのスープの良いアクセントになって箸休め的。
オクラのネバネバも麺とスープによく絡んで美味しさを倍増させてくれました。
最後に
というわけで、道の駅で偶然出会った山形のご当地グルメ「鳥中華」。
妻の「島中華」という、クリエイティブな勘違いのおかげで、図らずも山形と沖縄の食文化が融合した、唯一無二の一杯を堪能することができました。
我が家の食卓で起きた、ささやかな技術革新。
あっという間に食べ尽くし、思わず汁まで全部飲み干してしまいました。
いやぁ、美味しかった。ご馳走さまでした。
【おまけのワンポイント】
・「鳥中華」は、まかない料理が発祥なだけあって、トッピングの自由度が高いのも魅力。定番は天かすや鶏肉、ネギの他に、刻み海苔や七味唐辛子、ラー油などですけど、自分だけの「オリジナル鳥中華」を探求してみるのも面白そうです。
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