モーションウィジット

2025年1月20日月曜日

【旅行】諏訪湖を一望できる温泉!ホテル紅やで心身ともにリフレッシュ

【この記事のポイント】
・諏訪四社巡りの後、ホテル紅やにチェックイン。別館の落ち着いた客室でくつろぎ、翌朝は本館14階の展望大浴場から諏訪湖の絶景を満喫。


さて、今日は効率的に諏訪四社巡りを済ませることができたので、車を早めに返却してまずはホテルにチェックイン。

今回の宿は、息子が予約しておいてくれた『ホテル紅や』。
諏訪湖半に建つホテルで、Googleストリートビューで確認したところ白いビルだったので… あ、あれだな。

上諏訪駅から徒歩10分程度、私と息子だけなので送迎バスは使わず。
途中のコンビニでも買い物をしたりしてのウォーキングでしたけど、さすが諏訪、15:00を過ぎると風が冷たく少々寒いなと。

目印は白いビルだけど、今回泊まるのは別館の「Biz & Spa 稀石の癒」。
湖畔から離れているので景色は望めないものの、2021年8月に開業と新しく、宿泊料金も若干安いんですよね。

ロビーは本館側で、広々として昭和な雰囲気。
オープンしたのが1987年とのことなので、バブル真っ盛りの頃にはさぞ賑わっていたんでしょう。

部屋は別館の3階で、移動が少々面倒ではありました。
まずは本館内で2階に移動、渡り廊下で別館に行った先の階段は非常用、¥1フロア上がるためにエレベーターを使わねばならず。

部屋は20㎡と広くはないものの、落ち着いたインテリアで綺麗なもの。
我々親子2人で泊まるには十分な広さですけど、夕食なしで1人13,000円台というのは普段泊まるところよりちょっと高めではあります。
まぁ年末なので仕方ないんですけどね。

あと、ちょっと気になったのがユニットバスで、出入り口の段差がやたらと高いんです。
背の低いお年寄りとかだと、乗り越えるのに一苦労するかもしれません。

<写真は紅や公式サイトから借用>
とはいえ、ユニットバスの風呂には入る必要なし、この宿にはいいお風呂が2つもあるんですよ。

まずは別館の湯。
こちらは日帰り1,000円でも入れる温泉、宿泊客は無料です。

岩盤浴は追加料金がかかるので入りませんでしたけど、21:00までと遅くまで営業しているのもポイント。
貸切風呂もあるようで、上諏訪で温泉を楽しみたい方にはいい施設だと思います。

<写真は紅や公式サイトから借用>
翌朝に入った本館14階の温泉展望浴場、これが無茶苦茶眺めいいんですよ。

湖側は一面のガラスなので、湯船からだと湖面まで一体化しているよう。
温度も低めなので、ゆっくりと身体を温めることができます。

日帰りだと1,600円と少々お高め、この料金が含まれていると思えば宿泊料金も決して高くはないんだと納得でした。

さて、今日は移動の後に1日運転、こういう日は1杯目のビールが美味いんですよね。

息子がスヤスヤと眠り始めたところで、私は一人乾杯!
く〜、たまらんですねぇ。

夕食の時間まで私も一眠り、というところで続きはまた明日。




ホテル紅や
長野県諏訪市湖岸通り2-7-21
0266-57-1111
チェックイン時間: 15:00 チェックアウト時間: 10:00

2025年1月19日日曜日

【旅行】粉雪の舞う諏訪大社春宮で感じた、神の息吹と焚き火の温もり

【この記事のポイント】
・歴史と自然が織りなす神秘的な空間に感動!下社春宮の焚き火の温もりと御柱の迫力、そして御神渡の伝説に心を揺さぶられた忘れられない一日に。


諏訪四社巡り、最後にお詣りしたのは下社春宮。
春宮には2/1〜7/31、秋宮には8/1〜翌1/31に諏訪明神が祀られるので、それぞれの季節をとってこの名称になっているんだそう。
こうやって神を遷座させるというのは全国的にも珍しいそうですけど、なかなかに風流な習わし。

境内の造りは秋宮によく似ており、まずは巨大なしめ縄がある神楽殿。

ふと参道の横に目をやると、おぉ、焚き火が暖かそうじゃないですか。
この日は午後から粉雪が舞っていたので、この炎が魅力的に映ったんですよね。

拝殿の造りも秋宮とほぼ同じ、というか、初めて見ただけじゃ違いは全くわからずです。

造営されたのは江戸時代、高島藩からの依頼によるものだそうで、秋宮を請け負ったのは宮大工の立川流。
対してこちら春宮は大隅流の柴宮長左衛門、コストは秋宮の半額以下、工期も短く仕上げたんだそうです。

そう聞くと、こっちの方がちょっと小さい? なんて気がしてしまうのは、認知心理学ではコンテクスト効果と言われるものなのかな。

御柱は2本同時にフレーミングできる位置関係。
もしかして、秋宮でも同じような撮り方はできたんだろうか。

そういえば諏訪大社といえば、御神渡が有名ですよね。
これは全面凍結した諏訪湖に亀裂が入ることを指しますけど、上社にいる建御名方神が下社にいる妻の八坂刀売神のところに通う、と伝説されているんだそうです。

-10℃前後の日が続くことで湖面が全面凍結するそうですけど、2018年を最後に確認されていないんだとか。
これも地球温暖化の影響なのか、今年はいきなり寒くなった冬、期待したいところですね。

春宮の最後は下馬橋。
室町時代の建造物、古のままの場所にあるので車道の真ん中にあるというもので、諏訪大社が地元にとっていかに大切なものであるかが伺い知れるものです。

上社本宮に前宮、下社秋宮と春宮。
1日で巡るのは少々疲れるものの、諏訪の真髄を一気に経験できた貴重な1日になりました。




諏訪大社 下社春宮
長野県諏訪郡下諏訪町大門193
0266-27-8316
出入り自由

2025年1月18日土曜日

【旅行】諏訪大社下社巡り体験記:秋宮の神々しい魅力と御柱祭への想いを馳せて

【この記事のポイント】
・諏訪大社下社の秋宮、神楽殿の荘厳な姿や御柱祭の歴史に触れて神秘的な空気に包まれて、ネイリの杉の不思議な話も印象的。



午後からは諏訪大社下社巡り、まずは秋宮から。

下社は秋宮と春宮から成り、両社は1kmちょっとしか離れていないので、徒歩で巡るのにちょうどいい距離でしょう。
といっても雪が降ってきていたので、我々は車でササッと巡ってしまいましたけどね。

鳥居をくぐってすぐ、眼の前に現れる存在感のある木は「ネイリの杉」。
「寝入り」と「根入り」の2つの意味があるそうですけど、この木からはいびきが聞こえてくるとも言われているのは、さすが諏訪大社はミステリーの宝庫。

杉の裏手に立派な社殿、出雲大社のような立派なしめ縄がありますね。

ここでお詣りをして、さて、次は春宮と思ったところで… あれ?
皆さん裏手に廻っていくけど、何かあるのかな。

おぉっ! 更に立派な社殿が現れてびっくり。
こっちが拝殿なのか。

ってことは先程のは何?と調べてみると、神楽殿なんだそう。
あんなに立派な神楽殿、初めて見ました。

拝殿の左右にあるのは片拝殿というそうで、これも諏訪大社独特の造りなんだそう。
ん? そういえば、上社本宮も似たような建て方でしたけど、拝殿が一際高い秋宮だと別の建物であることがはっきりとわかります。

あ、これ、御柱じゃないですか。
上社では全く気付かず、諏訪大社はいずれも4本の御柱で囲われているんでした。

御柱祭はテレビニュースでも映像が流れるので、ご覧になられた方も多いですよね。
山中から切り出した樅の大木16本を4つの宮に運ぶというわけですけど、上社と下社では木の大きさもルートも異なるんだそう。

まず木の大きさは、上社は1本10トン以上、下社は6〜8トン。
「木落し」の坂は、上社が傾斜角30°・距離80m、下社は同35°・同100mと、微妙に軽い分だけ下社のほうがキツい坂なんですね。

御柱祭は6年に一度、次回は2028年だそうですけど、リアルで見るのは難しいんだろうなぁ。

最後に寄った宝物殿。

展示品の目玉は売神祝之印(めがみのほうりのいん)という銅の古印、でもそれほど印象に残るものでもなし。
雪が激しく寒くなってきたので、暖をとるために一休みした、というのが正直なところでした。

さて、次は春宮にというところで、続きはまた明日。




諏訪大社 下社秋宮
長野県諏訪郡下諏訪町5828
0266-27-8035
出入り自由

2025年1月17日金曜日

【グルメ】ほうとう有名店のすいとんにびっくり!予想外のボリュームと深みに感動

【この記事のポイント】
・長野の諏訪で予想外のすいとんとの出会い、小作のすいとんはもちもち食感とピリ辛スープがやみつきになる美味しさ、馬刺しも新鮮でいい味だった。



今回の諏訪旅行、息子の目的の一つに『甲州ほうとう 小作』で小豆ほうとうを食べる、があるとのこと。

帰りに甲府駅で下車して、駅前のお店に寄っていきたいと言っていたんですけど… 待てよ。
小作は何店舗かあるので、もしかして諏訪にもあるんじゃないか。

調べてみると諏訪インター前店というのがあって、この日のランチはここに決定。

諏訪は長野、ランチゴールデン時間の12:00でも山梨のほうと店は空いているんじゃないか。
そんな期待は脆くも崩れ、店内は6組待ちでした。

とは言っても160席もある大箱店、5分程度で席に案内されます。
そういえば、我々の後ろには2〜3組しか並んでおらずだったので、この日のピークは早い時間帯だったのかもしれません。

まずは馬刺しから。
山梨だけでなく、長野にも馬肉文化がありますからね。

食感よし、臭み全くなしの美味しい馬肉。
これにアルコールがあれば最高なんですけど、今日は車なのが残念だ…

息子は小豆ほうとうハーフと天ぷら定食、私が選んだのは豚肉辛口すいとん1,900円。

え? ほうとうのお店ですいとん?
そう思った方は正しいと思います。

とはいえ、何せ私は大のすいとん好き。
小学校の頃、家庭科の授業で「一番好きな食べ物は?」というのがあったので「すいとん」と書いたぐらいなんです。

ちなみにすいとんといえば、戦中戦後の代用食。
米がなく仕方なく食べるもの、そんな感覚を持っている母に怒られたのを覚えてますけど、私にとっては食べ慣れている米よりも美味しく感じたんですよね。

まぁそれはいいとして、それでは頂きましょう。

まずは汁を一口、おぉ、ピリ辛でいい味、そして身体を温めてくれてくれる。
肝心のすいとんは、どんなものかな。

おぉ、デカいぞ。
一口齧ると、さすがはお店で出すすいとん、中までしっかりと火が通っていて隙のない仕上がりです。

考えてみれば、すいとんもほうとうも同じ小麦粉。
しっかりと調理すれば、小麦粉好きにはすいとんの方が満足度が高いというわけです。

ピリ辛の汁、豚肉が合うのは当然。
かぼちゃ、じゃがいもに里芋と芋系トリオもしっかりと入っていて… ちょっとお腹が張ってきた。

それでもすいとんに容赦はなく、子どものゲンコツくらいの塊が10個ほども。
最後まで美味しいものの、最後は頑張らないと食べ尽くせずとういボリューム感でした。

息子の小豆ほうとう、実はそれほど甘くはなかったとのこと。
「お父さんも味見してみる?」と聞かれたものの、もう超お腹いっぱい。

小作は決して安くはないけど、お腹いっぱいで満足感に浸れるお店ということを再認識。
いや〜、美味しかった、ご馳走さまでした。




【おまけのワンポイント】
・すいとんをお店で食べたのは、おそらく今回が初めて。関東でも食べられるお店がもしあったら、ぜひ教えてください。

2025年1月16日木曜日

【旅行】現人神が住んだ地、諏訪大社上社前宮と古墳・城址を訪ねて

【この記事のポイント】
・諏訪大社上社前宮には、ミシャグジや大祝など未だ謎に包まれた要素がたくさん、歴史ロマンあふれるこの地に足を運び、想像力を掻き立てられた体験をするものまたよし。



諏訪大社 上社前宮に到着。

諏訪大社の発祥地とされていているので前宮。
本宮からの距離は2kmほどと近いので、歩いてでも巡れる距離感です。

本宮とはうってかわり、自然を活かしたままの佇まい。

ここで毎年4/15に開催されるのが御頭祭。
鹿の首75頭、その他イノシシの首や串刺しの兎などを生贄として備えるという壮絶なものですけど、さすがに今日では剥製を使っているとのこと。

古から行われてきた狩猟文化の名残り、ということですね。

加えて、ここは諏訪大社神職の最高位にいた大祝が住んでいた場所。
大祝というのは現人神で、明治維新で神官の世襲制度が廃止されるまで続いていたというのに驚きます。

更には、この地に建御名方命が祀られる前から信仰されていた「ミシャグジ」、これもこの近辺に祀られているとのこと。
ミシャグジは今日でも正体は解明されていないんだそうです。

石神であるとか精霊の総称であるとか、凄いのになるとプラズマ生命体であるとかいう説もあるので、興味のある方はYoutube動画で検索してみると良いでしょう。

そんなこんなの驚きが多い上社前宮ですけど、説明板等はほぼなし。
想像を巡らせながら現地を歩くのみ、なんていうのも乙なものですね。

お詣りを早々と終え、息子とともに向かったのが裏手にある古墳と城趾。
樋沢古墳は近辺では最大規模の円墳、大祝に関連するものなのではないかと言われています。

裏手に廻ると石室がむき出しになっていて、中を覗き込むことができるんですよね。

近づき過ぎると、得体の知れないものに引き込まれるんじゃないだろうか。
なんて不気味さを感じるのも、上社前宮の近辺にあるせいなんでしょう。

城の方は干沢城址、同じ「ひざわ」でも字が違うのか。
こちらも大祝家の居城だったとのこと、武田信玄もこの城を攻めて諏訪を掌握したんだそうです。

城と言っても歩道は整備されておらず。
私も最近は山道には慣れているものの、トレッキングポールがないと怖気づいてしまう。

躊躇う私を置き去りにして、息子はスタスタと登っていきます。
「先に降りて、車で待っているから〜」「はい、わかった」

駐車場に戻る途中、ふと見ると四角に「小町屋の辻」なる説明板。
ここ、かつては城下町だったんだなという雰囲気を感じるのが精一杯でした。

ということころで、午前の観光はこれでおしまい。
そろそろランチにしようというところで、続きはまた明日。




諏訪大社 上社前宮
長野県茅野市宮川2030
0266-72-1606
参拝時間 9:00〜16:30

2025年1月15日水曜日

【旅行】諏訪大社上社本宮、悠久の時を刻む聖地に参拝

【この記事のポイント】
・信州の聖地、諏訪大社上社本宮にて、独特な社殿配置や回廊に圧倒されながら、神々しい空気に包まれた神秘的な時間を過ごした。



特急あずさに揺られること2時間半弱、上諏訪駅に到着。

随分と寂れた駅だな… いや。

諏訪といえば古から栄えている街、そんなところに高層ビルがニョキニョキあったり、整然と緑道が整備されているとむしろ違和感がありますね。
旅は日常から離れるもの、なのでこういう風景がいいんだなと納得。

駅前で車を借りて、まず向かったのは諏訪大社上社本宮です。

「この風景、どっかに似てない?」と息子。

「弥彦神社の…」「新潟の…」と言葉が重なったのは、イメージしていたものが同じだったから。

規模は弥彦神社に全く及ばないものの、参道の土産物屋の雰囲気はどことなく似ているかな。

コの字型にお店が並ぶ一角、中央に熊の像と… 焚き木?

「あの熊を燃やすんだろうな」なんて冗談を言いながら通り過ぎましたけど、諏訪大社って動物の生贄神事があったんじゃなかったっけ。

近くで見ると無茶苦茶デカい鳥居、一礼して境内に入ってすぐ。
ん?目の前の風景に何か違和感をおぼえるな…

あ、階段と門の位置関係だ。

一般的な構造は、シンメトリーとなるよう階段の中央に門がありますよね。
ここのはかなり左に寄っている、そんな様子がお分かり頂けると思います。

しかもこの門は通せんぼ、玉垣内に入るには一旦右手に向かっい、別の門をくぐることになります。

立派な拝殿、でも裏には本殿はなし。
守屋山が御神体だからとのこと、大神神社と三輪山と同じということか。

お詣りを済ませて再び階段まで戻ったところで、「あれ、こっちは何だろう」と息子のつぶやき。

先ほど階段を昇って右に曲がったところの逆側、つまり階段から左に曲がった方向には、規模の大きい回廊があります。

拝殿の裏手に向かって延びる回廊、儀式とかで使うものなんじゃないだろうか。
「これって一般人は入っちゃいけないんじゃないか?」
「でも何も書いてないし、柵もないよね」と息子。

よし、ちょっと入ってみるか。

回廊の途中にあった大国主社。

諏訪大社上社本宮の主祭神である建御名方命は、大国主命の次男にあたります。
大国主命の国譲りに反対、建御雷神と戦って負けた建御名方命が封じ込められたのが諏訪大社なので、大国主社がいいポジションにあるのに不思議はなし。

回廊の端まで来てわかったんですけど、ここから入るのが正規の参拝ルート。

ってことは、拝殿の裏手から境内に入り、脇目に見ながら参道を進む。
そして180°転回してお詣りをするという導線、かなり個性的な神社なんだな。

なんてことを学んだ後、次の上社前宮を目指そうというところで、続きはまた明日。




【おまけのワンポイント】
・諏訪大社は4つの神社から構成されており、湖南にある上社には本宮と前宮、北側にある下社には秋宮と春宮があります。これら全てで諏訪大社と呼ばれている、というのもかなり個性的ですね。