・ランチを終え、日本の建国ゆかりの地、橿原神宮を訪問。カプコン創業者の故郷でもある橿原市で、意外なケン像との出会いも。広大な境内を歩き、白木の鳥居や神武天皇陵に日本の歴史の深さを感じつつ、厳かな空間を巡りました。
ランチを終えて、いよいよ奈良での歴史探訪の始まり。
今日の最初の目的地は、日本の建国ゆかりの地とされる、橿原神宮です。
橿原宮は、神武天皇が初代天皇として即位された場所。
一度はこの地に立って、日本の始まりに思いを馳せたいと思っていたんですよね。
まず、橿原神宮に入る前にと。
道端で見かけた像、こりゃ一体何だ?
世界的ヒットとなった対戦格闘ゲーム、『ストリートファイター』のケンというキャラクターなんだとか。
なぜここにあるかというと、ゲームメーカー「カプコン」の創業者が橿原市出身なんだそう。
歴史的な場所であると同時に、現代文化とも繋がる一面もあるというのは興味深い。
広大な境内と、神武天皇陵への思い
境内の案内図を見ると、その広大さが分かります。
境内地だけで約50万平方メートル、東京ドーム11個分の広さ。
その大部分が森に覆われており、神聖な雰囲気なんです。
神武天皇陵は、正式には「畝傍山東北陵(うねびやまのうしとらのすみのみささぎ)」と呼ばれ、宮内庁が管理しています。
文献によると、神武天皇は現在の宮崎県、日向から東征を行い、この橿原の地で即位したとされています。
厳かな鳥居をくぐり、神域へ
広大な境内地の入口に立つ、最初の一の鳥居。
ここからが神域。
鳥居をくぐることで、日常の世界から神の世界へと切り替わる、そんな感覚になります。
神武天皇は、日本書紀や古事記に記された伝説上の人物。
その「東征」という物語は、古代日本の統一や国家形成の過程を象徴していると解釈されることもあります。
実在性はともかく、日本の歴史を語る上で欠かせない存在であることには変わりないでしょう。
さらに進むと、二の鳥居が見えてきます。
鳥居がよくある朱色ではなく、白木ですね。
これはもともと鳥居は白木であったところ、神仏習合で仏教の魔除けの色である朱色に塗られるようになったらしい。
歴代天皇の御陵はその影響を受けず、白木なんだそうです。
南神門と外拝殿
二の鳥居を過ぎてしばらく歩くと、南神門が見えてきます。
格式高い門構えに、身が引き締まる思いですけど…
いや〜、それにしても暑い…
日陰を選んで歩いてきたつもりでも、境内は広いので直射日光を浴びることもしばしば。
こりゃ熱射病に気をつけないといけないな…
ふと振り返ると大きな池、あっちに行くと涼しいかな…
深田池と呼ばれるこの池、神宮の景観に潤いを与えています。
池の周りを散策路が整備されており、ゆったりと歩くことができるようです。
とはいえ、陽を遮る屋根や木もないし…
諦めてとっとと参拝を済ませることにしましょう。
南神門をくぐり、神宮の中心部へ。
広々とした空間の先に、立派な外拝殿。
そして外拝殿の向こうには、畝傍山(うねびやま)が見えます。
畝傍山は、橿原神宮の背後にそびえる、なだらかな円錐形の山。
大和三山の一つとしても知られ、万葉集にも詠まれている、この地域の象徴的な存在。
外拝殿と畝傍山が一体となった景観は、非常に雄大で神聖な雰囲気だなと。
高さ4.5m・幅5.4mもある大絵馬を拝み、外拝殿の前で手を合わせます。
日本建国ゆかりの地で静かに祈りを捧げる、歴史の始まりに立つ特別な瞬間でした。
最後に
名古屋からの近鉄特急の旅を経て、日本の始まりの地とされる橿原神宮を訪問。
広大な境内、歴史的な鳥居、そして雄大な外拝殿と畝傍山。
日本の成り立ちに思いを馳せながら、厳かな雰囲気に包まれた空間を歩く。
暑さのため池の周りは断念しましたが、それでも神聖な空気を肌で感じることができました。
歴史好き、そしてウォーキング好きとして、非常に満足度の高い訪問となりました。
この後も、奈良の歴史の舞台を巡っていきたいと思います。
橿原神宮
奈良県橿原市久米町934
0744-22-3271
開門 5:30〜6:30 閉門 17:00〜18:00 (月により変更)