モーションウィジット

2025年7月24日木曜日

【グルメ】朝から絶品讃岐うどん!大阪・本町『Udon Kyutaro』で至福の一杯

【この記事のポイント】
・大阪・本町で朝食の店を探していたところ、讃岐うどんの隠れた名店『Udon Kyutaro』を発見。温玉ぶっかけうどんを堪能し、澄んだ出汁と強いコシの麺に朝から幸せな気持ちに。



大阪の本町で迎えた朝、朝食をどこで食べようか。

師匠との待ち合わせは8:15、それまでに戻ってこれるお店ということで、最初に向かったのは徒歩3分ほどの『喫茶パレット』。
ネットで調べたところ、7:00から営業開始なので時間に余裕があると思ったんですよ。

ところがどっこい。
7:10になってもオープンせず、あれ~、もしかして今日は定休日?

悩んでいてもしかたない。
バックアッププランに切り替えて、次に向かったのは更に3分ほど歩いたところにある讃岐うどんの『Udon Kyutaro』でした。

お店の外観は、一見すると何の店か分かりにくいかもしれません。


店名が大きく掲げられているわけでもなく、シンプルそのもの。
知らなければ、うどん屋だとは気づかないでしょう。

それがかえって、知る人ぞ知る名店のような雰囲気を醸し出しています。

開店直後の朝早い時間帯にもかかわらず、既に3人のお客さんが入店しています。
朝一から賑わっているのは、やはり人気の証ですね。


シンプルなメニューと、冷やしぶっかけへの期待



お店の外で、まずはメニューを確認。


こちらもいたってシンプル、うどんの種類も絞られていて潔い。

今回は「温玉ぶっかけ」をチョイス、価格は720円です。
東京の立ち食いそばと比べると若干高いでものの、讃岐うどん専門店のクオリティを考えれば妥当な価格帯ですかね。


冷やしぶっかけ、その透明な美味しさ



店奥のカウンター注文してしばらくすると、冷やしぶっかけうどんが完成したと。



薄色の冷たい出汁に、輝くうどん。
シンプルながらも、その美しさに食欲をそそられます。

まずは出汁を一口。
冷たい出汁は、驚くほど澄んでいながら、深いうま味が凝縮されています。

鰹節や昆布の風味が豊かで、程よい塩加減。
余計なものが一切なく、出汁本来の美味しさが際立っているなと。

卵含めて、このままの味を存分に楽しむべき出汁です。


もっちり、コシのある麺



いよいよ、うどんの主役、麺を頂きます。

麺は冷水でしっかりと締められており、箸で持ち上げるとツルツルと輝き、弾力があるのが分かります。

口に含むと、もっちりとした食感。
そして、跳ね返すような強いコシが感じられます。

まさに讃岐うどんの醍醐味、期待通りの味わい。
噛むほどに小麦の風味が広がり、そしてツルリとした喉越しも素晴らしい。



温玉を崩すと、黄身のコクが加わり更にいい味に。
こんなにシンプルな具材、でも味は想像以上に複雑で美味しんですよね。

正直、720円という価格は日常的に食べるうどんとしては少々高いかも。
でも、このクオリティのうどんを東京で食べようとすると、さらに高額になるんだろうなと。

本格的な讃岐うどんを都内でも気軽に、そしてこの価格帯で食べられる店があればいいんですけどね。


最後に



朝から訪れた讃岐うどんの人気店。
一見するとうどん屋とは分からない外観から、手作り感満載のメニュー、そして何よりも絶品の温玉ぶっかけうどん。

出汁の旨味、麺のもっちりとしたコシ、そして喉越し。
どれもが期待以上の美味しさで、朝から幸せな気持ちになりました。

この一杯のために、また足を運びたくなる。
そんな魅力に溢れたお店。

ご馳走さまでした。






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2025年7月23日水曜日

【グルメ】薄味なのに中毒性あり!?『どうとんぼり神座』の唯一無二ラーメンを食す

【この記事のポイント】
・大阪で山登りの師匠と合流するも、体調が優れない様子。なので近場で夕食をとることになり、心斎橋筋で『どうとんぼり神座』のラーメンを選択。フレンチの技法を取り入れた唯一無二の優しいスープが特徴のラーメンを味わい、師匠の体調を気遣いつつも旅の夜を締めくくりました。



アパホテルで山登りの師匠と合流。
そこで、ん?

いつもの師匠と様子が違うなと。
少し疲れた様子というか、いつもの元気がないような。

「どうかした?」と尋ねると、近況について話してくれました。

- 5月に入院した際の食事制限以来、食べるものを健康的にしている。
- そんな中、別の原因が発覚して体力が落ちてしまってた。

え、一緒に山登りした際、おにぎりを10個ぐらい食べていたあの師匠が…

こういう時は無理は禁物。
大阪では、身体優先でゆっくりと過ごすのが一番だね。

当初は地下鉄で数駅の梅田や難波に繰り出そうかとも考えていましたけど、今日の師匠の様子を見ると、それは止めておいた方が間違いなし。
近場で夕食を済ませることにしました。

とはいえ、ホテル周辺は本町。
大阪のビジネス街なので、休日は閉店しているお店も多いんですよ。


心斎橋筋で出会った「神座」



本町周辺を少し歩き、夕食のお店を探します。
そんななか、アーケードの心斎橋筋で出会ったのが『どうとんぼり神座 せんば店』。


「神座」には千葉駅で入ったことがあって、このお店のラーメンが美味しいのはよく知っていたんです。

千葉のランチピーク時には行列のできるお店でしたが、ここ大阪はまさに神座の本場。
更には17:00過ぎという時間帯、さすがに列もなく、ススっと入ることができました。


タブレット注文と選んだ一杯



席に案内され、テーブルに着くと、注文はタブレットで。


メニューをじっくりと見て、さて、今日は何を食べようか。
千葉駅で食べたのは、確かキムチが入ったラーメンだったような。

よし、今回はお店の人気No.1、「小チャーシュー煮玉子ラーメン」(1,160円)にしておこうかなと。
・夕食なので、少しボリュームのあるもの。
・麺を中盛にしようかとも考えましたが、昼にうどんとおにぎりを食べて炭水化物過多。
・なので、チャーシューと煮玉子でタンパク質を摂取しようという算段。

注文後、ラーメンが来るまでの待ち時間、その間も師匠の近況を聞かせてもらいます。
細かいことはプライバシーに関わるので書かないことにしますけど、なかなかに大変そうだなと。

一日も早く、体調が万全になることを願うばかりです。


小チャーシュー煮玉子ラーメンを味わう



そんな話をしているうちに、注文から5分ほどでラーメンが到着、スピーディーな提供ですね。
よし、それでは頂きましょう。


まずはスープを一口。
薄味ながら深みのある、神座独特の優しい味わいは変わっておらず。


麺は中太ストレート。
もちもちとした食感で、この薄味のスープとの相性が抜群、するすると胃袋に収まっていきます。

調べてみると、神座のラーメンはフレンチの技法を取り入れているんだとか。
白菜をたっぷり使うことで、野菜の甘みと旨味がスープに溶け出し、独特の優しい味わいを生み出しているんだとか。

「美味しいスープ」という表現がしっくりくる、唯一無二のラーメン。
そして名前に「小」とついているのに、チャーシューは3枚も乗っています。

あっさりとして柔らかく、スープの味を邪魔しないチャーシュー。
こちらもスープと並んで神座の顔だと感じます。


煮玉子も見事に半熟。
黄身のトロトロ感が食欲をそそりますね。

味は薄めですけど、その分、スープの味を邪魔することなくしっかりとした存在感があります。

麺に具にと交互に味わい、最後まで美味しく完食。
ご馳走さまでした。


師匠の体調と、明日の計画



さて、師匠はというと…

野菜たっぷりのラーメンを半分ほど食べたところで、ストップ。
「食べる量が少ないのは、入院して食事量を制限したからなんですよ」とは言うものの、完調に程遠いのは間違いなしです。

健啖家な師匠だけに、その様子は少々心配。
無理はさせられない、明日以降も観光は少しセーブしていこう。

そう決心したところで、今日の記事はここまで。
続きはまた明日。


最後に



大阪での夕食は、本町で偶然見つけた『どうとんぼり神座 せんば店』へ。

優しい味わいのスープと中太麺、そしてあっさりとしたチャーシュー。
フレンチの技法を取り入れた唯一無二のラーメンを堪能しました。

師匠の体調を気遣いつつも、美味しいラーメンで一日を締めくくることができたことに感謝。
旅先での食事は、美味しいだけでなく、思い出を彩る重要な要素だなと。






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2025年7月22日火曜日

【旅行】進化するアパホテル!大阪のタワー型ホテルで見たITと機能美

【この記事のポイント】
・大阪での宿は『アパホテル&リゾート〈御堂筋本町駅タワー〉』。コンパクトながらベッドは広く、ITを活用した機能的な部屋。エレベーターセキュリティやベッド下収納など、利用客への様々な配慮が詰まった現代的なホテルをレポートします。



今回の大阪での宿は『アパホテル&リゾート〈御堂筋本町駅タワー〉』、ここに連泊です。

10年ちょっと前、大阪に出張した際にアパホテルに泊まったことがあり、機能的で寝るのに最適という印象が強く残っていたんですよね。
久しぶりにアパホテルに宿泊することになり、どんな進化を遂げているのか楽しみ。


都会のタワー、そしてセキュリティ



ホテルに到着し、まずその外観を見上げます。


『アパホテル&リゾート〈御堂筋本町駅タワー〉』は、その名の通りタワー型の高層ホテル、地上30階建てだそうです。

土地はさほど広くないですけど、この背の高いビルに一体何人の宿泊客が泊まっているのだろうか、と想像してしまいます。
都市部の限られた土地を最大限に活用した、アパらしい建築ですね。

チェックイン後にエレベーターに乗ろうとして、ん?何だこの仕組みは。


エレベーターを利用する際、ルームカードキーをかざさないと上下ボタンを押せない仕組みになっています。

そういえば以前、シアトルのホテルに泊まった際にも似たようなシステムがあったな。
まさか、ここ大阪もシアトルと同じくらい治安がよくないのか…
なんてわけはないですね。

おそらく外国からの利用客が多いことを意識、こんなシステムを導入したんじゃないか。
不特定多数の人間が客室フロアに立ち入りにくいようにすることで、宿泊客に安心感を提供するための配慮なのではないかなと。


機能的な部屋、そして驚きのベッド



今回は29階の部屋、エレベーターでぐんぐん上がり部屋に入ると…


おぉ、これぞアパ。

まずとにかくコンパクトで狭い。
その一方で、ベッドだけはやたらと大きいですね。

旅行先のホテルは、基本的に夜寝るためだけに利用することがほとんど。
日中は観光や仕事で外に出ているでしょう。

なので部屋の広さよりも、ベッドの快適さが重要。
この広くて清潔なベッドがあれば、私には十分だと思っています。

ふと壁をみると、一面に大型のモニターが設置されています。


さすがはアパ。
50インチのでっかいモニターは単なるテレビでなく、「アパデジタルインフォメーション」として様々な機能を持っています。

館内案内、ランドリーの利用状況確認、大浴場の混雑状況、朝食会場の情報、さらにはチェックアウト手続きまで、このモニターで確認・操作できるんだそうです。
ITを積極的に活用、現代的なホテルサービスですね。

他にも、部屋の限られたスペースを有効活用するための工夫が見られます。

ベッド下は、スーツケース用のスペースとして使えるようになっています。
やはり外国人の利用が多いんでしょうね。

彼らが持ち込む大型スーツケース、床に広げるのは困難なはず。
ベッド下を活用することで、部屋を広く使えるようにしているんだなと。
機能性を追求した、都市型ホテルならではの発想です。

さて、窓からの景色はどうだろうか。

高層階ではあるものの、あまり眺めはよくないですね。
まあ、部屋にいても寝るだけ、景色は正直どうでもいいんですけどね。


「無駄がない、全てがある。」



部屋のカードキーを改めて確認。

「無駄がない、全てがある。」
これは、まさにアパホテルの特徴を言いえてますね。

部屋はコンパクトで必要最低限の広さであるものの、宿泊に必要なアメニティや設備、そして快適なベッドなどが揃っている。
機能的に設計されており、短い滞在であれば非常に過ごしやすい空間だと思います。

さて、今回の大阪旅行で一緒に行動する、東京から移動してきた山登りの師匠も隣の部屋に無事チェックインしたとのこと。

荷物の整理も一段落、一緒に夕食を食べに行こうかというところで、続きはまた明日。


最後に



大阪での定宿、『アパホテル&リゾート〈御堂筋本町駅タワー〉』。
都会の真ん中に建つ高層ホテルは、機能性を極めた現代的な宿泊施設でした。

コンパクトながら快適な空間、カードキー連動のエレベーターセキュリティ、大型モニターによる情報集約、ベッド下の収納スペースなど、IT技術や利用者のニーズを意識した様々な工夫が見られます。
「無駄がない、全てがある。」というコンセプト通り、ビジネス利用にも観光利用にも、快適に過ごせるホテルだと感じます。

今回の大阪滞在、このホテルを拠点に楽しみたいと思います。




アパホテル&リゾート〈御堂筋本町駅タワー〉
大阪府大阪市中央区南本町4-2-9
0570-068-911
チェックイン   15:00〜29:00
チェックアウト 10:00
客室数 913

2025年7月21日月曜日

【旅行】「何もない」藤原京跡を歩く!古代都市の面影を求めて

【この記事のポイント】
・神武天皇陵の後に向かったのは、日本の都の始まりとされる広大な藤原京跡。しかしそこは、歴史的な痕跡が消えかかった田んぼが広がる場所でした。道中では本薬師寺跡を訪れ、ユニークな自衛隊コラボの自動販売機でエナジーチャージ、古代都市探訪を締めくくりました。


神武天皇陵、そして綏靖天皇陵を巡った後、次に向かうのは藤原京跡です。
日本の都として初めて、本格的な条坊制が採用されたとされる古代都市。
せっかくなので観てみたいと思ったものの、綏靖天皇陵から藤原京跡まではおよそ2kmほど。
暑さの中を歩くので、正直かなり応えます。

広大な野原と、消えかかった痕跡


Googleマップを頼りに歩き続けると、どうやらこのあたりが藤原京跡らしい。

広々とした空間に立つ立て札、近づいてよく見てみると…
あ、これだ。
ほぼ消えかかった字、「特別史跡 藤原宮跡」と書いてありますね。
確かにここが、古代の都だったようです。
藤原宮跡のあたりには、かつて天皇が政務を行った大極殿や朝堂院、そして宮城を取り囲む大垣などがあったはずなんだけど…

かつてここに、西面大垣、つまり宮城の西側の大きな塀があったらしい。
とはいえ、特に再現されているものはなし。
辺り一面に広がっているのは、ただ単に田んぼが続いているばかりの風景のみ。

休憩できるような建物や施設は皆無ですねぇ。
古代都市の面影を求めに来たんだけど…
観光地っぽい整備はされておらず、完全に「史跡」そのままの状態でした。

大極殿跡の基壇と、藤原京の意義


広大な野原の中、わずかに建造物の名残を示すものがこれ。

大極殿跡の基壇、建物の基礎部分にあたる石組みのようです。
「跡」なので、史跡らしいと言えば史跡らしいのですが、もう少し分かりやすく、観光客にも古代の都を感じられるような整備をしてくれてもいいのにと。
ところで「藤原」といえば、平安時代の摂関政治で権勢を振るった藤原氏が頭に浮かびますよね。

この藤原京の「藤原」は、あの平安貴族の藤原氏の故郷なんだとか。
地名が先で、氏族名が後なのです。
藤原氏の祖とされる中臣鎌足が天智天皇から「藤原」の姓を賜るのは、この藤原京が造られるよりも前の時代、大化の改新(645年)の頃のこと。
藤原京は694年に持統天皇によって遷都され、710年に平城京に遷都されるまでのわずか16年間だけ日本の都だったそう。
短い期間にも関わらず、初めて中国の都城制にならって整備された画期的な都市。
東西南北に走る碁盤の目のような街路、広大な宮城、そして天皇の権威を示す大極殿。
日本の律令国家体制を確立する上で、非常に重要な役割を果たした都と言えるでしょう。

思わぬ発見、本薬師寺跡と自販機


藤原京跡を後にして、橿原神宮駅へと向かう途中、立ち寄った場所があります。

本薬師寺跡。
薬師寺といえば、現在の奈良市にある薬師寺が有名ですけど、こちらはその前身にあたる寺院です。
天武天皇が、皇后(後の持統天皇)の病気平癒を願って建立を発願し、持統天皇や文武天皇の時代に完成した大寺院。
平城京遷都に伴い、薬師寺は現在の場所に移されました。
そのため、この地には金堂や講堂、東西両塔などの伽藍跡が残されており、礎石などからかつての大寺院の規模を感じることができます。
さらに駅へ向かう道を歩いていると、興味深い自動販売機を発見。

チェリオの自動販売機。
ラインナップの中に「ジャングルマン」という見慣れない商品があります。
よく見ると自衛隊とのコラボ商品で、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊の3種類のパッケージがあるんだとか。
値段は100円とリーズナブル、しかもどの自衛隊のパッケージが出てくるか分からないというのも面白い。
これは「ガチャ」や「ランダム要素」にも通じる、現代的な購買意欲を刺激する仕掛け。
よし、買ってみることにするか。

私が引いたのは、陸上自衛隊のパッケージですね。
味は、炭酸系のエナジードリンクのような感じ。
パッケージが違うだけで味は変わらないようですが、こういった遊び心は楽しいものです。
暑さで疲れた身体に、炭酸と甘みが染み渡り。
これを飲むことで根性を取り戻して、陸上自衛隊並にしっかり歩こう。
思わぬ自販機での出会いが、橿原神宮駅までのエネルギーになってくれました。

最後に


橿原神宮から始まった今日の歴史探訪ウォーキング、広大な藤原京跡、そして本薬師寺跡へと続きました。
古代日本の都の姿を想像しながら、広大な住宅街や野原を歩く。
暑さとの戦いでもありましたが、歴史の重みを肌で感じる貴重な体験ではあったなと。
そして、道中で見つけたユニークな自動販売機。
古代史の探訪という旅の中で、現代的な遊び心に出会うのも面白いものですね。
さて、次なる目的地は大阪。
近鉄南大阪線で大阪阿部野橋駅を目指してというところで、続きはまた明日。



【おまけのワンポイント】
・藤原京から平城京への遷都について、理由は諸説あるようですけど、橿原市の公式サイトでは以下のように記されていました。
衛生的な問題
地理的な問題
大宝律令(たいほうりつりょう)のもとで新しい政治を行うための総仕上げの事業としての必要性
粟田真人(あわたのまひと)が持ち帰った最新の中国都城の情報と藤原京の実態があまりにもかけ離れていた現実

2025年7月20日日曜日

【旅行】デッカい!初代神武天皇陵と、あれ?な二代目綏靖天皇陵を歩く

【この記事のポイント】
・橿原神宮の周辺をウォーキング、日本の初代天皇とされる神武天皇陵を訪れました。広大な参道と巨大な陵に圧倒され、日本の原点について深く考えさせられます。隣接する二代目の綏靖天皇陵との規模の対比にも驚きつつ、神話と歴史が交錯するこの地を肌で感じました。



瑞鶴之碑にて日本の近代史に思いを馳せた後、再び橿原神宮の周辺を歩きます。


森を出て、灼熱の一般道へ



橿原神宮の境内は、鬱蒼とした森に覆われ、まるでハイキングコースのように気持ちの良い場所。


涼しい木陰を歩きながら、歴史的な空間を散策できるのは、夏のウォーキングでは非常に有り難いことです。

とはいえ、神宮の森を出るとそこは灼熱の一般道。
アスファルトからの照り返しと、容赦なく降り注ぐ日差しに、再び暑さが襲ってきます。

気持ちよかった森にお別れを告げて、目的地へと向かいます。


初代天皇の御陵へ



県道161号線を300mほど歩いたところに、目的の場所への入口。
日本の初代天皇とされる神武天皇のお墓、神武天皇陵です。


入口に立つと、その厳かな雰囲気に身が引き締まります。

さすがは初代天皇のお墓、とにかく参道が長い。
両側を木々に囲まれた参道は微妙に曲がっていて、神聖な空間へと続いています。

参道を歩き終えると視界が開け、目的の陵が見えてきました。

おぉ、デッカい。
遠目に見ても、その墳丘の大きさが分かります。

そして、広い陵域には、私の他には誰の姿もなし。
私一人、静かに日本の初代天皇とされる神武天皇と静かに向き合うことができる。
これはなんとも言えない、非常に貴重でラッキーな瞬間。


円墳を囲む堀、そして手入れの行き届いた美しい緑の墳丘。

神武天皇は、日本書紀や古事記に登場する伝説上の人物であり、その実在性については歴史学的に様々な議論があります。
では、なぜその神武天皇のために、これほど立派なお墓があるのか?

なんて野暮なことを言ってはいけない。

これは日本国として、初代天皇のお墓として正式に定めているもの。
神話と歴史が交錯する、日本のアイデンティティに関わる場所なんです。

その重みを肌で感じながら一人静かに佇んで、思わず合掌。


二代目の陵は…



神武天皇陵から北へ400mほど歩くと、もう一つの陵が見えてきます。

こちらは、日本の2代目天皇とされる、綏靖(すいぜい)天皇のお墓です。

綏靖天皇は、日本書紀や古事記によれば神武天皇の第二皇子とされており、父の跡を継いで第2代天皇として即位したとされています。

こちらも宮内庁が管理する陵墓です。
神武天皇陵に続いて、二代目の陵はどんな様子だろうか。



…あれ、神武天皇陵と比べるとかなり小さい。
遠目に見ても、その差は歴然。

いや、もちろんこれも立派な陵墓であることには間違いありません。
しかし、初代のスケール感を目の当たりにした後だと、その差に思わず笑みがこぼれてしまうというか。

神話の世界から歴史へと続く日本の物語、初代の偉大さと、それに続く二代目の対比。
陵墓の規模に、何か意味があるのかないのか。


最後に



橿原神宮に続き、日本の建国に深く関わる神武天皇陵、そして綏靖天皇陵を訪れるウォーキング。

広大な神武天皇陵のスケールには圧倒され、日本の原点について深く考えさせられました。
神話と歴史が交錯するこの地を歩くことで、教科書だけでは得られない、土地の空気感や歴史の重みを肌で感じる機会に。

特に、神武天皇陵と綏靖天皇陵の規模の違いは、忘れられない光景だったなと。

さて、次は藤原京を目指そうというところで、続きはまた明日。




神武天皇畝傍山東北陵(四条ミサンザイ古墳)
奈良県橿原市大久保町
0744-22-3338
参拝時間 8:30〜17:00

2025年7月19日土曜日

【旅行】橿原神宮から空母「瑞鶴」へ。古代と近代が交差する地を歩く

この記事のポイント】
・橿原神宮の北参道を歩き、古代のイトクの森古墳を経て、海軍航空母艦「瑞鶴」を慰霊する瑞鶴之碑へ。日本の古代史から近代史まで、多層な歴史の痕跡を辿り、平和への思いを新たにするウォーキングでした。



橿原神宮の参拝を終え、日本の始まりの地で清々しい気持ちに。
さて、次の目的地へ向かいましょう。


北参道の木陰を歩く



橿原神宮の境内から、駅から来た道とは反対側、北参道を進みます。


日差しが強く、暑さ対策は必須。
できるだけ日陰を選んで、体力を消耗しないように気をつけながら進みます。

北参道の途中には、畝傍山への登山口がありました。

標高198.6メートルとそれほど高い山ではない畝傍山。
山頂までの登山道も整備されており、気軽に登れる山のようです。

山頂からは、藤原京跡や大和三山(畝傍山、香具山、耳成山)などを一望できるとのことですけど…

この日は暑いし藤原京にも行きたいので、登山はやめておくことに。
こちらもまた、いずれ時間のあるときの楽しみに取っておきます。


歴史の道を辿る



再び北参道を進むと、瑞鶴之碑へはこちらという案内表示。


お、ここだ。
ここを曲がると瑞鶴之碑に行けるんだなと。

分岐道は木が多くなり、さらに日陰が増えて、こちらの方が歩きやすい。

瑞鶴之碑へと続く道の途中、小さな古墳が見えてきます。
イトクの森古墳です。


イトクの森古墳は、飛鳥時代(7世紀頃)に築造されたと考えられている小規模な円墳。
周囲には濠状の地形が残されており、かつては墳丘の周りを巡っていたようです。

橿原市周辺には古墳も点在、歴史的な深さを感じさせます。
こうした小さな歴史の痕跡を見つけるのも、ウォーキングの楽しみの一つですね。


空母「瑞鶴」に捧ぐ碑



イトクの森古墳を過ぎてさらに歩くと、目的の場所が見えてきました。

瑞鶴之碑(ずいかくのひ)に到着、隣には「殉国之碑」も建てられています。

瑞鶴とは、大日本帝国海軍が建造した翔鶴型航空母艦の2番艦のこと。
太平洋戦争開戦時の主力空母として、真珠湾攻撃、珊瑚海海戦、ミッドウェー海戦、南太平洋海戦など、数々の主要な作戦に参加し、活躍したんです。

小学生か中学生の頃、タミヤの1/700ウォーターラインシリーズを何隻か作ったんですけど、そのなかに瑞鶴もあったような…
当時は夢中になっていたはずですけど、もはや記憶の彼方だな。

碑の立つ場所からは、畝傍山がよく見えます。

この碑と橿原神宮(あるいは神武天皇陵)との直接的な関係は、実はあまり明確ではないそう。
一説には、空母「瑞鶴」の艦内神社として、橿原神宮から分祀を受けていたというのもあるんだとか。

艦内神社とは、軍艦の中に設けられた神棚や小さな祠のこと。
航海の安全や武運長久を祈願するために祀られたものですね。

もしこの説が正しければ、瑞鶴と橿原の地には、密接な繋がりがあったんでしょう。


瑞鶴は、1944年10月、レイテ沖海戦で沈没。
日本の主力空母失われた、事実上の最期の海戦です。

瑞鶴之碑は、この悲劇的な海戦で瑞鶴と共に沈み、命を落とされた約800名の将兵を慰霊するために建てられたものです。


感謝と平和への誓い



近代日本の歴史を辿る上で、避けて通れない戦争の歴史。
今日の日本は、過去に国のために命をかけて尽くされた多くの方々の犠牲の上に成り立っています。

瑞鶴之碑を前にして、改めてその重みを感じて。
この平和な日本を決して当たり前のものと思わず、未来へと受け継いでいかなければならない。

そう改めて肝に銘じて、碑の前で合掌。


最後に



橿原神宮から瑞鶴之碑へと続くウォーキング。
歴史的な古墳や、神宮と海軍艦船との意外な繋がりに触れつつ、日本の近代史について深く考える時間となりました。

歴史の舞台を歩くというのは、単に史跡を見るだけでなく、そこに刻まれた人々の営みや思いを感じ取れるもの。
暑さの中ではあったものの、多くの学びと気づきがあったウォーキングでした。

橿原のウォーキング、明日も続きます。




航空母艦瑞鶴之碑
奈良県橿原市畝傍町46
出入り自由