モーションウィジット

2025年9月13日土曜日

【グルメ】「辛くしてください」と頼んだ結果が… 町中華ランチで受けた花椒の洗礼!

【この記事のポイント】
・お盆期間中の午後出社前、地元の町中華『大上海』でランチ。初めて「辛口」で注文した麻婆豆腐は、喉を直撃する花椒の痺れに思わず咳き込む一幕も。大将の優しさ(てんこ盛りご飯)に助けられつつ、本格的な辛さの奥にある旨味を堪能。


午後から出社というとある日。
地元のJR下総中山駅あたりでランチを食べてから行こうかなと。
世間はお盆休み、個人経営のお店は閉まっているところも多いなか、あそこならきっとやっているだろう。
そんな信頼を寄せて向かったのは、町中華の『大上海』でした。

期待を裏切らない、地元の頼れる町中華



過去に何度も訪れているおなじみのお店。
定休日以外は、いつも元気に営業している印象が残っていたんですよね。
この日もその期待を裏切らず、店内に灯りがともっているのが見えてホッとします。
後で時計を見て気づいたのですが、この時まだオープンの11:30前。
にもかかわらず、嫌な顔一つせず、温かく迎え入れてくれた大将には本当に感謝。

そんな時間なので、店内に先客は誰もおらず。
貸切状態で2人用座席に陣取って「麻婆豆腐定食」を注文、すると大将から意外な一言。
「辛さは、普通でいい?」
え、辛さを選べるなんて、今まで知らなかった。
そう聞かれてしまうと、つい本性が出てしまうものですよね。
「できるだけ、辛くしてください」と。
あ、言っちゃった…
この後、汗だくで出社することになるというのに、あえてここで辛いものを食べる必然性は全くもってないんですよね。
でもまぁせっかくの機会。
『大上海』の「辛口」がどんなものなのか、楽しませてもらうじゃないですか。

喉を直撃!辛口麻婆豆腐との戦い



待つこと5分。
手際よく、麻婆豆腐定食が運ばれてきました。
主役の麻婆豆腐は…うーん、確かにいつもより少し色が濃い気もするけど…
見た目では大きな違いは分からないですね。
よし、それでは頂きましょう。
まずは玉子のスープ、塩加減もよくいつもながらの美味しさです、

続いて付け合わせのいんげんの炒め物。
シャキッとした歯ごたえを残しつつ、油でコーティングされたいんげん、ニンニクの香りと塩気が絶妙に絡む。
うん、これだけでご飯が進んでしまう名脇役。

さて、いよいよ本丸、辛口にしてもらった麻婆豆腐を一口。
ん、舌の上ではあんまり辛さは感じないな…と思った瞬間、うっ、喉にきた!
花椒の粒か何かが、喉の粘膜にダイレクトに付着したようです。
何ともいいようのない刺激、思わずゴホゴホと咳き込んでしまいました。
カウンターの向こうから、大将が「辛いから、ゆっくりね」なんて声をかけてくれます。
いや、これは辛いというより喉への物理攻撃だ。
この喉への奇襲を何度か耐えて慣れるのを待つのですが、なかなかその時はやってこず。

救世主、てんこ盛りの白米



こんなピンチを救ってくれるのが、白米の存在です。
大将も私のこのリアクションを予測していたのか、ご飯をいつもよりてんこ盛りにしてくれていました。
ご飯を一口、二口と頬張ると、ようやく喉の刺激が和らいできました。
よし、ここからが、この麻婆豆腐をじっくりと味わう時間。
辛さと痺れの奥にある、豆板醤のコクとひき肉の旨味。
そしてふるふるとした豆腐の優しい甘み。
これらが一体となって、白米との最強のコンビネーションを生み出します。
ご飯で口の中をリセットし、また麻婆豆腐を頬張る。
この無限ループ、たまりませんねぇ。
最後の方は、もう辛さを感じなくなるほどの美味しさでした。

さて、熱い戦いは終わり。
セットの杏仁豆腐でクールダウンです。
本格的な味わいの麻婆豆腐、ご馳走さまでした。

最後に


というわけで、いつもの町中華で体験した、ちょっと刺激的なランチ。
大将の問いに、つい脊髄反射で「辛口で」と答えてしまった自分に少し反省。
でもそのおかげで、この店の麻婆豆腐の新たな一面を知ることができたのも事実。
ご飯を大盛りにしてくれた、大将の優しさにも感謝です。




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2025年9月12日金曜日

【ふるさと納税】80匹以上!?ふるさと納税の「芝海老」は唐揚げ、エビマヨ、アレンジ自在の万能食材

【この記事のポイント】
・息子が持ってきてくれたふるさと納税返礼品の「芝海老」。80匹以上というボリュームに驚きつつ、一気に唐揚げにして冷凍保存する作戦に。まずはシンプルに塩ダレで、後日はエビマヨにアレンジして、その万能な美味しさを堪能しました。



息子が取り寄せて、量が多いのでと持ってきてくれたふるさと納税返礼品の「芝海老」。
これが我が家に届くまでには、ちょっとしたドラマがありました。

近くの歯医者に通っている息子。
「今日、芝海老持っていくね」と連絡があった後、「あ、忘れた…」。

そして後日、またしても「今日も芝海老、持ってこなかった…」と。
二度あることは三度ある、とは言いますが、さすがに三度目は許さん。

「芝 海老男。次は忘れんなよ」と念を押したところ、ようやく我が家にやってきたというわけです。
これを三顧之礼という… のは適切なのかどうか。

圧巻のボリュームと、揚げ物大作戦




ずっしりと重かったパッケージを解凍してみると…
うわっ、これは結構な量だなあ。

一匹ずつは小ぶりですが、数がすごい。
これを少量ずつチマチマと料理するのは、いかにも面倒。
よし、ここは一気に油で揚げてしまい、冷凍ストックしておくという作戦をとることにしました。


妻と二人で手分けして、ひたすら芝海老を揚げること暫し。
数えてみれば、全部で80匹以上はありました。

こうして一度火を通しておけば、必要な分だけ取り出して、おつまみにしたり料理の具材にしたりと便利なんですよね。

まずはシンプルに、揚げたての味を




さて、まずは揚げたての味見と、この日のワインのお供に。
味付けは、リケンの「くせになるうま塩ドレッシング」をさっと絡めるだけ。

よし、それでは頂きましょう。

一つ口に放り込んで… うん、これは美味。
サクッとした軽やかな衣を噛み締めると、中からプリッとした芝海老の身が現れます。

小さいながらも、その身には甘みと旨味がぎゅっと凝縮。
そして、何より素晴らしいのが、殻ごと揚げていることによる香ばしさです。

この香ばしさが、海老の風味を一層引き立ててくれる。
塩ダレの塩気とニンニクの風味がまた絶妙で、これはもう、手が止まらなくなるやつですね。

アレンジ自在、エビマヨという名の幸福




また別の日の食卓には、この冷凍ストックを使って「エビマヨ」。
これもまた、鉄板の美味しさでした。

一度揚げてある芝海老を、マヨネーズベースのソースで和えるだけ。
サクッとした衣に、まろやかでクリーミーなソースがよく絡みます。

芝海老の塩気と、マヨソースの甘酸っぱさのコントラストが、実に見事。
プリプリの食感も健在で、ご飯のおかずとしても、もちろんお酒のお供としても、最高のパフォーマンスを発揮してくれます。

最後に



というわけで、三度目の正直で我が家にやってきた芝海老。
まだ冷凍庫に3分の1ほど残っていますが、次はどうやって食べようか。

豆板醤を効かせて、麻婆海老なんかにしても美味しそうだな、なんて想像は膨らむばかり。
それにしても、こんなに美味しい食材を持ってきてくれた息子には、大感謝です。

「芝 海老男」なんて不名誉なあだ名をつけてしまったことに詫びつつ、美味しかった、ご馳走さまでした。




【おまけのワンポイント】
・「芝海老」は、かつては東京湾の芝浦あたりでたくさん獲れたことから、その名がついたと言われています。上品な甘みと、殻の柔らかさが特徴、江戸前の天ぷらや寿司には欠かせない食材だったとのこと。近年は漁獲量が減って高級食材となりつつあるようですけど、美味しさは今も昔も変わらないんでしょう。

2025年9月11日木曜日

【グルメ】デカすぎ!『角上魚類』のうなぎおにぎり、中からも鰻が飛び出すサプライズ

【この記事のポイント】
・雨の合間を縫って船橋の『角上魚類』へランチの調達ウォーキング。そこで出会ったのは、巨大な「うなぎおにぎり」。外だけでなく中にも鰻が隠された嬉しいサプライズと、箸休めにぴったりのサワラ南蛮漬け、改めて角上魚類の底力を感じました。



とある休日、この日は朝からあいにくの雨模様。
お昼近くになって天気予報をチェックすると、これから1時間強は雨が止む「雨の谷間」があるらしい。

よし、このチャンスを逃す手はない。
船橋まで歩いて、『角上魚類』で何か美味しいものを調達し、家でランチにしよう。

そんな算段を立てて、ウォーキングに出かけることにしました。

雨上がりのご褒美、巨大うなぎおにぎり




でと、『角上魚類』で買ってきたのがこちら。
なんだか分かりますでしょうか?

そう、デッカいおにぎりの上に、薄切りの鰻が3枚も乗っているというなんとも贅沢な一品。

そういえば、冬場にここのめんたいおにぎりを買ってきて、そのクオリティに驚いたことがあったなと。
これはその鰻バージョン、お値段は一つ450円。

ランチとして考えるなら、これ一つでお腹は十分に満たされる。
そう考えると、450円という価格は、むしろ安いと言えるなと。


さて、それでは早速頂きますか。
ガブリといきたいところですけど、あれ、ラップの端に小袋の山椒が添えられているなと。

なるほど、これはワイルドにいくのではなく、お皿の上に取り出して山椒を振って、お箸で品よくいただくのが正解なんでしょう。

準備が整ったところで改めて。
箸で切り分けたひとかけらを口に放り込むと、爽やかな山椒の香りと、想像以上に美味しい鰻の旨味が広がります。

この価格、鰻はもちろん中国産。
でも薄くスライスすることで、驚くほどに柔らかく仕上がっています。

甘辛いタレあ中までしっかりと染みていて、ご飯との相性も抜群。
これは見事な工夫ですね。

食べ進めて、第二のサプライズ




食べ進めていくと、おっ!
ご飯の中からも、鰻が顔を出すじゃないですか。

これは、以前のめんたいおにぎりと同じ仕掛け。
外から見える部分だけでなく、中にもしっかりと具材を忍ばせるという、期待を超えるサプライズ。
こういう遊び心、作り手の心意気を感じて嬉しくなってしまいます。

タレが染みたご飯の味もまた絶品、鰻たっぷりのおにぎりを頬張る幸せを存分に噛み締めて。
ボリュームも満点で本当にお腹いっぱい、この値段でこれほどの幸福感を味わえることに深く感謝。

名脇役、サワラの南蛮漬け




おかずとして買ってきたのが、この「サワラの南蛮漬け」。
ふっくらとしたサワラの身に、玉ねぎや人参のシャキシャキとした食感が楽しい。

そして何より、キリッとした酢の酸味が、鰻の濃厚なタレの味をさっぱりと洗い流してくれて、口の中をリフレッシュさせてくれます。
鰻おにぎりとの相性は抜群、まさに名脇役といった存在でした。

最後に



というわけで、雨上がりのウォーキングのご褒美にいただいた、『角上魚類』のデカ盛りおにぎり。
その美味しさと嬉しいサプライズ、そして見事なコストパフォーマンスに、改めてこのお店の底力を思い知らされました。

いやぁ美味しかった、ご馳走さまでした。




【おまけのワンポイント】

角上うなぎおにぎりの特徴について、Geminiに聞いてみました。

- 驚きのサイズ感:手のひらからはみ出すほどの大きさで、ずっしりとした重さがあり、食べ応え抜群です。
- うなぎがたっぷり:おにぎりの上に厚切りのうなぎの蒲焼きが3枚のっており、さらに中にも刻んだうなぎが入っているため、どこから食べてもうなぎの旨みが楽しめます。
- こだわりの素材:契約農家から仕入れた国産米を独自にブレンドし、ふっくらと炊き上げています。このお米が甘めの蒲焼きのタレとよく絡み、絶妙な味わいを生み出しています。

2025年9月10日水曜日

【グルメ】和菓子?洋菓子?宮崎の「チーズ饅頭」は独自の進化を遂げたハイブリッドスイーツ

【この記事のポイント】
・新宿の宮崎アンテナショップで購入した「洋風チーズ饅頭」を実食。和菓子と洋菓子のハイブリッドスイーツとして宮崎で独自に進化した歴史と魅力に迫ります。サクッとした生地、濃厚なクリームチーズの絶妙なハーモニーに家族も大絶賛の逸品でした。



新宿サザンテラスにある宮崎県のアンテナショップ『新宿みやざき館 KONNE』。

自分用に「へべすソフトクリーム」を堪能したのは記事に書きましたけど、これがバレてもトラブルにならないようにしないと。
ということで、家族へのお土産もしっかりと購入してきました。

まずご紹介するのは、「洋風チーズ饅頭」です。

宮崎で生まれた、和洋折衷の銘菓




「チーズ饅頭」は、今や宮崎を代表する銘菓の一つ。
その発祥は、昭和50年代後半から60年代初頭にかけてと言われています。

宮崎市内の複数のお菓子屋さんが、ほぼ同時期に開発を始めたんだそうで、当初はあんこの代わりにチーズを入れた「和菓子」の饅頭。
時代とともに進化を遂げ、クッキーやサブレのような洋風の生地でクリームチーズを包むスタイルが主流になってきたんだそうです。

宮崎という土地で和菓子と洋菓子が独自に融合、発展を遂げたハイブリッド・スイーツなんですね。

いざ実食、サクふわ生地と濃厚チーズの三重奏



さて、それじゃ私も1つ頂いてみましょう。

軽く一口食べてみると、なるほど、これは美味い。
まず、外側の生地がいわゆる饅頭のそれとは全く違うんだなと。

ふわっとして甘みのある、まるで上質なケーキのような食感。
小麦粉とマーガリンの豊かな風味が、口の中にふわりと広がります。

そして、その生地の中から現れるのが、たっぷりと詰まったチーズ。
甘さ控えめ、チーズ本来の濃厚なコクと滑らかな食感がいいんですよね。

チーズの酸味と生地の甘さのバランス、これが実に見事です。
お茶請けにはもちろん、コーヒーや紅茶にも間違いなく合う味わいです。

娘がこのチーズ饅頭を食べるなり、「今日のお土産、これ美味しかった!」と、わざわざ言ってきたほどの味わい。
まさに逸品といえる美味しさでした。

最後に


というわけで、『新宿みやざき館 KONNE』で出会った宮崎のソウルスイーツ「チーズ饅頭」。

この記事はいかにも知っている風に書いてますけど、実はチーズ饅頭の存在を知ったのは今回が初めてでした。
今まで知らなかった新しい名品に出会うことができる、アンテナショップにはそんな楽しみがあっていいものです。

娘のお墨付きも得られたことだし、これは新宿に行ったらリピ買い確定。
宮崎の豊かな食文化に、改めて感謝。

ご馳走さまでした。




【おまけのワンポイント】
・宮崎県内の「チーズ饅頭」は、お店によって生地の食感(しっとり系、サクサク系)や、中のチーズの風味(甘め、酸味強め)など、実に様々。まさに千差万別で、自分好みのチーズ饅頭を探して食べ比べてみるのも宮崎旅行の楽しみ方の一つだそうです。

2025年9月9日火曜日

【グルメ】カボスでもスダチでもない!新宿『みやざき館』の「へべすソフト」は奇跡の味

【この記事のポイント】
・明治神宮からのウォーキング後、新宿サザンテラスの宮崎県アンテナショップ『新宿みやざき館 KONNE』へ。営業時間前にもかかわらず、親切に対応してくれた「へべすソフトクリーム」を実食。未知の柑橘「へべす」の爽やかな酸味とソフトクリームの甘さの絶妙なバランスは、夏の疲れも吹き飛ぶ美味しさ。



明治神宮の広大な森を歩き、心身ともにリフレッシュした後は新宿方面へとウォーキング。
この日の最終目的地は、新宿駅南口のサザンテラスにある宮崎県のアンテナショップ『新宿みやざき館 KONNE』です。

ここで家族へのお土産を買い、そして火照った身体を癒やすために、何か冷たいものでも食べていこうという作戦です。

なぜ新宿に?アンテナショップの立地戦略




各県のアンテナショップといえば、東京駅近辺や銀座に集中しているイメージがありますよね。
これは新幹線が発着する東京駅や、高級なイメージで集客力のある銀座に店舗を構えることで効率よく県の魅力をPRできる、そんな極めて合理的なマーケティング戦略に基づいています。

この『新宿みやざき館』は、あえてそのセオリーを外して新宿という地に拠点を置いているよう。
おそらく世界一の乗降客数を誇る新宿駅の集客力、そして宮崎への空の玄関口である羽田空港へのアクセスの良さを考慮した独自の立地戦略なんじゃないかなと。

営業時間外の、嬉しいサプライズ



さて、店内で物色したお土産についてはまた別の記事に書くとしてと。
私が自分のために購入したのは、「へべすソフトクリーム」でした。

レジで何気なく「ソフトクリームのミックスをお願いします」と注文、店員さんはにこやかに何事もなく売ってくれました。
でもソフトクリーム受け取り口の案内をよく見ると、なんと営業時間は11:00から。

私が購入したのは、まだ10:00を少し過ぎたばかりの時間。
営業時間外にもかかわらず、気持ちよく対応してくれた店員さんの優しさに心から感謝です。

未知の柑橘「へべす」との出会い





その「へべすソフトクリーム」。
まず、そもそも「へべす」とは一体何者なんだろう。

「へべす」は、宮崎県日向市が特産とする、カボスやスダチの仲間の香酸柑橘。
その名の由来は、江戸時代の終わり、長曽我部平兵衛(ちょうそかべ へいべえ)という人物が山中で発見し、庭先で育て始めたことから、「平兵衛さんの酢」がなまって「へべす」と呼ばれるようになったのだとか。

皮が薄くて種が少なく、そして果汁がたっぷりなのが特徴なんだそうです。


このソフトクリーム、実は無茶苦茶美味しかったんですよ。

明治神宮から6kmほど歩いてきた後だから、という補正もあったかもしれません。
それを抜きにしても、この味の良さは抜群。

まず、へべすの爽やかな酸味がガツンと口の中に広がります。
ただ酸っぱいだけでなく、どこか柚子にも似た華やかな香りが鼻に抜けていく。

そのキリッとした酸味の存在を、バニラソフトの濃厚でミルキーな甘さが絶妙なバランスで優しく包み込んでくれるんです。

計算され尽くした味のハーモニー、甘さと酸っぱさの見事なマリアージュ。
美味い美味いと唸りながらの完食でした。

「へべす」は、カボスやスダチと同様に、焼き魚や唐揚げに搾ったり、焼酎に入れたりして楽しまれることが多い柑橘。
酸味がまろやかで、どんな料理にも合わせやすいのが特徴だそうです。

アンテナショップ等で見かけたら、ぜひ一度、その爽やかな香りを試してみてください。

最後に



というわけで、夏のウォーキングの締めくくりにがは晴らしい出会いがあったなと。

未知の柑橘「へべす」のポテンシャルと、宮崎県の食の豊かさ。
そして何より、営業時間外にもかかわらず笑顔で対応してくれた店員さんのホスピタリティ。

この美味しさですっかり元気を取り戻して、さて、家に帰ることにしましょうかね。






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2025年9月8日月曜日

【散歩】明治神宮の森は人工だった!?100年後の完成形を見据えた壮大なプロジェクト

【この記事のポイント】
・明治神宮の本殿を参拝、工事を終えた壮麗な姿に改めてその威厳を感じます。その後、初めて足を踏み入れる北側のエリアへ。100年先を見据えて造られた人工の森の秘密や、武道場「至誠館」、そして重厚な「宝物殿」など、知られざる明治神宮の奥深い魅力を探訪しました。



昨日に引き続き、明治神宮の探訪レポート。
日本一の大鳥居をくぐり、いよいよ本殿へと向かいます。

威厳と静寂に包まれる、明治神宮本殿




本殿に到着。
前回訪れた2017年は、ちょうど創建100年事業の一環で社殿の屋根葺き替え工事が行われていました。

今回、初めてその全景を拝むことができましたけど、先日訪れた橿原神宮に比べるとコンパクトでありながら、やはり同様の背筋が伸びるような威厳を感じさせます。

この本殿は、国内産の檜をふんだんに使った「流造(ながれづくり)」、日本の神社建築で最も多い様式で建てられているんだそう。
残念ながら創建当初の社殿は第二次世界大戦の空襲で焼失、昭和33年に全国からの寄付によって再建されています。

国民の敬愛の念が、この美しい社殿を支えているんですね。


ふと、絵馬掛けに目をやると、その由来についての解説がありました。

- もともとは、雨乞いなどの際に神様の乗り物である本物の馬(神馬)を神社に奉納していた。
- それが時代とともに困難になり、木の板に馬の絵を描いて奉納するようになったのが「絵馬」の始まり。

なるほど、理にかなった変化ですね。
今日では馬だけでなく、様々な願い事や干支が描かれている絵馬。
その根底には、神様への感謝と祈りの心が昔も今も変わらずに流れているんでしょう。

初めて歩く、北参道の森




参拝を終えた後、まだ足を踏み入れたことのない境内の北西部を目指して歩いてみることにしました。

南参道とはまた違った、より深く、静かな森が広がっています。
この明治神宮の森が、実は全くの自然林ではなく、100年後の完成形を計算して植樹された「人工の森」なんだそう。

全国から献木された約10万本の木々を、関東ローム層の痩せた土地に根付かせるため、専門家たちが「永遠の森」をコンセプトに、生態系の遷移までを考慮して設計したのだとか。
まさに壮大な時間軸で考えられた、生命のプロジェクト。

森の先に広がる、意外な風景




深い森を抜けると急に視界が開け、広大な芝生広場に。

そして、その木々の向こうに見える天辺の尖った特徴的なビル。
NTTドコモ代々木ビルですね。

ニューヨークのエンパイアステートビルを彷彿とさせる、アール・デコ調のデザイン。
その高さは240m近くあり、都内でも有数の超高層ビルです。

神聖な森の風景と、現代東京を象徴するビルとのコントラストがなんとも面白い。


芝生広場の隣には、立派な武道場「至誠館(しせいかん)」。

ここは、柔道や剣道、弓道など、日本の伝統的な武道を修練するための道場。
明治天皇が武道を奨励されたことにちなんで建設されたそうです。

心身を鍛える「武の道」もまた、この神宮が伝える大切な精神なんだなと。


その奥に重厚な姿を見せるのが「宝物殿」。
明治天皇と昭憲皇太后ゆかりの品々を保存・展示するための施設で、国の重要文化財にも指定されています。

大正10年(1921年)に竣工、鉄筋コンクリート造りの建物としてはごく初期のもの。
日本の近代建築史においても、非常に価値のある建造物なんだそうです。


改めて境内案内図を見ると、その広大さに驚かされます。
南参道から本殿を参拝するだけでは、この神宮の半分も見ていないことになる。

橿原神宮とはまた違った、都市の中に創り出された「聖域」としての奥深さを感じますね。


北参道の鳥居に到着。

気づけば周囲は外国人観光客ばかり。そろそろ観光客で賑わう時間帯になってきたようです。
その混雑が本格化する前に、私は明治神宮を後にすることにしましょう。

次なる目的地へと向かおうというところで、続きはまた明日。




【おまけのワンポイント】
・明治神宮の「宝物殿」は、現在、本殿近くに新設された「明治神宮ミュージアム」にその機能の多くを移しています。宝物殿の建物自体は、その歴史的価値から保存されていますが、展示を観たい方は、まずミュージアムの方を訪れるのが良いでしょう。

2025年9月7日日曜日

【散歩】都会のオアシス、明治神宮の森に隠された江戸時代の大名屋敷の痕跡

【この記事のポイント】
・千駄ヶ谷からのウォーキングを経て明治神宮へ。生まれ変わった原宿駅を横目に、広大な参道を進みます。江戸時代の大名屋敷跡という歴史、パワースポットとして有名な「清正井」の謎、そして日本一の木造大鳥居の迫力に、都会の喧騒を忘れさせてくれる神聖な空間を歩きました。




千駄ヶ谷の鳩森八幡神社で思いがけずミニチュア富士登山を楽しんだ後、いよいよ本来の目的地である明治神宮へ。

新しくなった原宿駅と、神宮橋




JR原宿駅を横目に、神宮橋を渡ります。

しばらく原宿には来ていませんでしたけど、駅舎がずいぶんと新しくなったような。
調べてみると、やはり2020年の東京オリンピック・パラリンピックに合わせて、旧駅舎の隣に新しい橋上駅舎が建設されたんだそう。

旧駅舎のレトロな雰囲気も好きでしたが、これも時代の流れでしょうね。

悠久の森へ、南参道を進む




南参道からのアプローチ、巨大な一の鳥居をくぐるとそこはもう別世界。
都会の喧騒が嘘のように静まり返り、ひんやりとした空気が肌を撫でます。

ひたすら続く、この長い南参道。
そういえば、子供の頃に親に連れられてここに来たのは七五三の時だったか。

千歳飴を貰ったことが子供心に殊の外嬉しかった。
そんなおぼろげな記憶が蘇ってきます。


この広大な明治神宮の敷地、江戸時代には一体何があったのだろうか。

その答えは、参道の脇にあった説明板に書かれていました。
ここは、江戸時代には熊本藩・加藤家、彦根藩・井伊家の下屋敷があった庭園だったとのことです。

明治神宮御苑の面積は、なんと83,000平方メートル。
都心の一等地、これだけ広大な土地を残してあるというのは凄い。


園内にあるパワースポットとして有名な「清正井(きよまさのいど)」。
名前から加藤清正に関連する井戸なのだろうとは思っていましたけど、先ほどの解説にあった加藤家の下屋敷で繋がったなと。

ん、ちょっと待てよ。
加藤家って、清正の息子の代で改易、つまりお取り潰しになったはずじゃ…

加藤家は1632年にお家断絶。その後、この土地は井伊家のものになったんだそう。
なるほど、説明板にあった「加藤家、井伊家の下屋敷の庭園」というのは、同時期にという意味ではなく時代にズレがあったんですね。

それでも「清正」の名が残っているのは、清正が掘ったという伝説と、そのカリスマ性が後世の人々にとっていかに大きかったかの証左と言えるでしょう。

感謝の形、奉献酒樽とワイン樽




参道を進むと、右手に見えてくるのがずらりと並んだ奉献酒樽。
全国の酒造メーカーから、明治神宮に奉納されたもの。

これは日本の基幹産業であった農業の発展と、豊作への祈りを象徴しているんだそう。


その向かい側、左手にはワイン樽が積まれています。

これは明治天皇が西洋文化を積極的に取り入れ、特にワインを好まれたことにちなんだもの。
フランス・ブルゴーニュ地方の醸造元から奉納されたものだそうです。

和と洋がこうして自然に共存しているのも、明治という時代を象徴しているようで面白い。

日本一の大鳥居をくぐり、本殿へ




さて、見えてきたのは第二の鳥居、大鳥居(おおとりい)。
高さ12メートル、幅17.1メートルと、木造の明神鳥居としては日本一の大きさを誇るそうです。

この鳥居、実は二代目。
初代は落雷で破損してしまい、現在のものは台湾の丹大山(たんだいさん)で発見された樹齢1500年の檜を使って1975年に再建されたものだそうです。


静寂と緑に包まれた参道を歩いていると、心が洗われていくようです。
都心にこれほど神聖な空間が存在することの奇跡を感じながら、一歩一歩、歩みを進めます。

さて、いよいよ本殿へと近づいてきたところで、続きはまた明日。




明治神宮
東京都渋谷区代々木神園町1-1
03-3379-5511
開門・閉門時間 日の出と日の入りにあわせて月によって変更(詳細