富津に海堡丼を食べに行こうと思った週末。
昼食だけのために行って帰ってくるだけでは勿体無い、さて、ついでの場所にと選んだのが久留里城でした。
房総の山道を走っている時に見かけるお城は大多喜城。
そういえば、久留里城って名前は知っているけど見たことないな。
現地で車を停めて、天守閣に向かうのに林間歩道をチョイス。
結構急な階段が山頂に伸びています。
程よいハイキングコースを歩くこと15分ほど。
途中には空堀があったりと、自然の地形を利用した城の構造を見ながらの気持ちいい道。
開けた場所に出ると、そこは天神曲輪。
天守閣に向かう途中には男井戸・女井戸、オイド・メイドと読むそうです。
天守閣のすぐ近くにも関わらず渾々と湧き出る自然井戸、戦闘用の城であることの証拠ですね。
天守閣は1979年製の模造天守。
浜松城を参考にして作ったものだそうで、かつてこの地にあったものとはかなり異なるようです。
天守閣の3階からは外に出ることができるんです。
グルっと一周してみましたけど、足場が狭くて少々怖い。
隣にある本物の天守閣土台跡を撮影して、そそくさと退散です。
ニノ丸だった場所には資料館。
鎧・刀・槍等も展示されていてそれなりに面白いんですけど、展示室内は撮影禁止でした。
撮影OKだったこの城の構造模型を撮ってきましたけど、天守閣は山の上にある倉庫。
城としての機能は麓の町に集中していたようです。
そうそう、この地に最初に城を築いたのは、武田信長という名の武将とのこと。
信玄の武田に、織田信長と同じ文字の名前か。
いかにも強そうですけどすぐに没落して、この城は安房里見氏の居城として栄えたんです。
資料館の外には、井戸掘り技術として普及した上総掘りの用具展示。
この輪の中に人が入り、ハツカネズミのように歩くことで動力として機能させていたようですけど、詳しい仕組みは展示内容では理解できませんでした。
薬師曲輪から麓を見下ろすと、左手前が城だったところ。
2万の北条綱成軍が攻めてきて、守兵の里見軍が撃退したという古戦場は右手奥です。
変に観光化された城よりも、硬派な城っぽさになかなか見応えあり。
歴史好きの方にはお勧めです。
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