というのは、参道で鯉を出す「川千家」が目に止まっていて、ここに入ってみたくなったんです。
古風な店構え、趣がありますよね。
休日の夕暮れ、こんなお店で鯉をツマミに軽く日本酒、いいじゃないですか。
まずは鯉のあらい。
60℃前後のぬるま湯にさらすのは、鯉の身を柔らかくするためなんですね。
その後氷水で締めて、水気をよく切ってあるので表面は乾燥しているように見えます。
味噌ダレをくぐらせて口に放り込むと、引き締まった身の程いい弾力感。
臭みは全く無しです。
味噌のコクが加わって、さっぱりとした鯉の風味が引き立てられていい味に。
冷の日本酒をチビチビ飲みながら、たまらない幸福感です。
続けて鯉コク、今時珍しいですよね。
赤味噌の汁には出汁がよく出ていて、それだけでも十分に満足。
身を解して口に放り込むと、ホロホロと崩れる柔らかさです。
風味はどことなく鰻にも似ていて、なるほど、これが鯉コクの味なのかと。
この風味が苦手という人がいてもおかしくはないですけど、酒飲みにはたまらないと思います。
珍しい味を楽しめる柴又、侮れないですね。
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