「右は高輪泉岳寺、四十七士の墓どころ」
明治時代の唄、鉄道唱歌の一節ですね。
その泉岳寺、実は今まで1回も行ったことがないんです。
休日の田町での飲み会前、いい機会だから寄っていってみるか。
泉岳寺駅を出て3分ほど、お寺は間近に。
そりゃ駅の名前が泉岳寺なんだもんなと、妙に納得しながら中門に向かいます。
もう一つ奥の門が山門で、こちらには「泉岳寺」の文字。
再建されたものとはいえ、1832年からの歴史ある門なんだなと。
境内はそこそこ広く、人は疎らで観易いんです。
奥にいるのは外国人観光客、へぇ、最近はこんなところまで来るマニアックな人もいるんですね。
ところで、四十七士の墓はどこなんだ。
本堂の近くかと思いきや、予想が外れて本堂を背に山門の右手、奥まったところに向かう矢印。
少し進むと、「血染の梅 血染の石」という案内板があります。
なになに、朝の内匠頭が切腹した際に血がかかった梅と石なのか。
石はわかるんですけど、横にあるのは桜で梅はわからず仕舞です。
その横には「首洗い井戸」、吉良上野介の首を洗ったんだとか。
そりゃ切り落としたばかりの首なら、さぞかし血だらけだろうな。
でも首を井戸に落としたら沈んでしまうはず、責任重大だな。
変なことを想像しながら、横を通り過ぎていきます。
四十七士の墓入り口には立派な門。
案内板を読むと、聖路加国際病院の場所にあった浅野家上屋敷から明治になって移設したものとのこと。
浅野家はお取り潰しになっているので、厳密には元浅野家上屋敷なんでしょうね。
門をくぐってまず手前右側、浅野内匠頭のお墓。
四十七士がいたから扱いはいいですけど、見方によっては、藩をお取り潰しにする事件を起こしたお殿様。
もう少し我慢できなかったのかな。
その奥には、四十七士の墓標がズラッと。
AKBや乃木坂とほぼ同じ人数、これだけの武士がいたらちょっとした戦力でしょうね。
大石主税の墓の前に立つと、父親の大石内蔵助、そして奥に浅野内匠頭の墓を横から見る位置。
この墓の配置、親子だということへの配慮なのかな。
以上、泉岳寺は30分もあれば観光できる寺。
駅からも近いし、ちょっとした時間があれば寄るのも面白いですね。
泉岳寺
東京都港区高輪2-11-1
03-3441-5560
参拝時間:4~9月7:00~18:00、10~3月7:00~17:00
曹洞宗
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