JAMSTEC施設公開、今年は3年ぶりに行ってみることに。
雨降りだったので空いていることを予測、いろんなものを観れるのではと期待です。
改めるまでもないかもしれませんが、JAMSTECとは何か。
海洋研究開発機構(Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology)、海洋に関する基盤的研究開発をしているところ、「しんかい6500 」を保有・運用しているところという方が通りがいいかもしれません。
朝は8:50に追浜駅着、無料バスの待ち行列も短くすんなり。
施設内にも9:30に入ることができて、3年前とは大違いでした。
10:00からの講演を聴く前に、同じ建物内のパネル展示を見学。
そうだ、3年前は東日本大震災時の海底の動きについついての講演を聞いたんだったな。
専門研究員ならではのお話、興味深いものでした。
海底の地形を艦船で探査する様子を説明するための模型。
研究員のお姉さんが超音波で計測する様子を子供に解説している時に…
カタン。
あ、音波を示す棒が中に落ちてしまった…
「あ〜、どうしよう、どうしよう!」
「あ〜、大変、これ取れないですよね?どうしよう!」
お姉さんは大パニックモードに。
さすが研究員が造った造作はしっかりとしていて、簡単に取れるものじゃなさそうです。
まぁ大丈夫だよ。
そう声をかけてあげたいものの、何の根拠もないのでそうもいかず。
他の研究員も集まって対策を練っていたので、その場を離れて講演会場に向かいます。
講演のタイトルは、「永久凍土からメタン⁉︎」。
未知の場所に燃料が埋もれているという話かと思いきや、どうやら地球温暖化は想定よりも急速に進む可能性があるということのようです。
主旨を要約すると…
・永久凍土には大気の2倍の炭素が閉じ込められており、エドマ層と言われる。
・地球温暖化で永久凍土の温度も上がり、炭素が徐々に放出されるのは当然だが、元々はゆっくり進行すると思われていたものが、急速に進む可能性もあることがわかってきた。
・エドマ層に対して、山火事や川の侵食等が起こり、土の周囲の氷が溶けるのがその典型的なもの。
・特に、氷が溶けて湖になるような環境では二酸化炭素ではなくメタンが生成されやすく、メタンの温室効果は二酸化炭素の20倍以上ある。
・具体的な規模や生活への影響は現在研究中、3年プロジェクトの2年目であり、2年後には結果を出す。
こんな感じです。
なるほど。
2年後にまた話を聞いてみたいものですね。
アラスカやシベリアに行って研究をしているとのこと。
お身体に気をつけて、頑張ってください。
次の記事は最新鋭観測船、「かいめい」の見学です。
【今日のワンポイント】
・JAMSTEC施設公開は毎年5月の土曜日、朝一は空いています。
・講演は4つ。どれもマニアックなテーマながらも、たまには日常から全く離れた話を聞いてみるのも面白い。
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