モーションウィジット

2025年11月30日日曜日

【グルメ】失われゆく日本の食文化を守る!神田『一乃谷』ユッケ丼、クジラ肉の濃厚な旨味とプロの技術

【この記事のポイント】
・出社日のランチ、神田の「くじらのお宿 一乃谷」でくじらのユッケ丼を堪能。ユッケ丼の持つ独特の旨味と食感に舌鼓を打ち、午後の活力を得る。

とある出社日、この日のランチは会社の仲間と二人で。
神田方面に歩いていて、あ、そうだ。
彼は『くじらのお宿 一乃谷』に行ったことないんじゃなかったかな。
「くじら、食べられる?ここ美味しいよ。」と私から提案。
「へぇ、珍しいですね。行きましょう。」との応えに、今日の昼食の店は即座に決定です。
東京の中心地で「くじら」という、少し歴史的な響きを持つ食材をランチに選ぶ。
これもまた一興ですね。

過去のブログ記事で、何回もご紹介しているこのお店。
東京では珍しいクジラ肉を食べることができ、しかもランチはほとんどのメニューが1,000円という大変お得な価格設定。
ここ最近の外食値上げラッシュのなかでも、以前の980円からわずか20円上げただけという、大将の心意気には頭が下がります。

東京でクジラ肉を味わうということ


かつて日本の食卓を支えたクジラ肉は、国際的な捕鯨規制や歴史的経緯から現在では消費量が激減、提供する店舗も限られています。
東京都内でクジラ肉を食べられるお店は、主にその歴史的な食文化を守る老舗の居酒屋、一部の専門店に集中しているのが現状。
特にランチで手軽に提供している店舗は極めて貴重で、これは流通経路の確保や価格維持に並々ならぬ努力がある証拠と言えるでしょう。
この「一乃谷」は、若い世代にもクジラ食の魅力を伝える、文化のアーカイブ的な役割を果たしているんですよね。

ユッケ丼に凝縮された肉の旨味と技術



この日、私が選んだのはいつもの如く鯨ユッケ丼。
久々に食べる一品、よし、それでは頂きましょう。

まずはビジュアル、美しいですね。
鮮やかな赤身がタレに絡み、卵の黄身と野菜の緑、そして白ごまが彩りを添えています。
早速、ユッケを一口、うん、美味い。
このユッケ、特筆すべきはその緻密な赤身の食感と、鉄分由来の濃厚な旨味。
一般的な牛肉や馬肉のユッケとは異なり、クジラ特有の滋味深さと、まるでマグロの赤身のようなきめ細やかさが同居しています。
特製の甘辛いタレと卵黄がその強い肉の旨味を包み込み、ごま油が加えられていることで舌の上で重層的な味わいのハーモニーを奏でます。
適度に噛みごたえを残しつつも、口の中でとろけるような独特の食感は、熟練の仕込みの技術の賜物。
歴史的な食文化としてのクジラ肉を、現代のトレンドである「ユッケ丼」として再解釈した見事な一品だと感服です。
いやぁ、やっぱりこのお店のクジラは美味。
どういった具合か身体も温かくなってきて、血行が良くなったような、活力が漲ってくるような気がします。
さて、午後の仕事も頑張ろう。
ご馳走さまでした。


【おまけのワンポイント】
・クジラ肉には、疲労回復に効果があるとされる「バレニン」というアミノ酸が含まれています。これはイルカやクジラなどの海洋哺乳類が持つ特有の成分で、長距離を泳ぐ彼らの持久力を支えていると言われています。身体が温かくなってきたのは単なるプラシーボ効果ではなく、このバレニンによるフィジカルな恩恵を受けている可能性が高いのかも。

2025年11月29日土曜日

【グルメ】汁なし担々麺「麻×辣」の相乗効果!缶詰一つで四川と広島の歴史を味わい尽くす

【この記事のポイント】 ・広島アンテナショップで入手したヤマトフーズ「広島汁なし担々缶」に挑戦。お店の味を家庭で再現しようと試みるも、湯切りと全卵使用という障壁に直面。
とある休日のランチ、この日は私一人だけ。 そうだ、先日、銀座の広島アンテナショップ『TAU』で買ってきたあれを食べてみよう。
あれというのは、ヤマトフーズの「広島汁なし担々缶」のこと。 中華麺にかけるだけ、あの広島名物の汁なし担々麺が家庭で出来上がる。 レトルトの進化形、そう言える素晴らしい一品です。 缶詰は、保存性という点で災害対策や長期流通を可能にする優れた技術。 これが今、ローカルフードの「手軽な再現」という形で応用されているのは素晴らしいなと。

プロのレシピ改変の是非

調理は極めてシンプル。 細麺を茹で、汁なし担々缶をかけてネギを乗せます。 トッピングの卵は、本来であればコクを出すために黄身だけで良いとのこと。 でも白身が余っても面倒なので、今回は効率を優先して… えぃ一緒に乗せちゃおう。
あとはよくよく混ぜ混ぜ… う〜ん。 白身を入れたせいで、ソース全体が少しグチャグチャしてしまいましたね。 この時点で、プロのレシピを改変したことによる、若干の失敗の予感。 まぁそれでも気にせず、頂いてみましょう。

舌を痺れさせる「麻」の魅力と旨辛の相乗効果

まずは麺を一口。 うん、一口目から花椒が効いており、しっかりと旨辛い。 汁なし担々麺特有の麻(マー:痺れ)と辣(ラー:辛さ)のバランスの再現性が高くて美味。 口に入れた瞬間、花椒(ホアジャオ)の柑橘系の爽やかな香りと、舌を麻痺させるような独特のシビれが広がります。 この「麻」の刺激こそ、一般的なラー油の辛さである「辣」とは一線を画す汁なし担々麺の最大の魅力。 濃厚なゴマのコクとひき肉の旨味がベースとなり、複雑なスパイスが絡み合って、旨辛さの相乗効果を生み出しています。 この缶詰一つで、四川料理の奥深さと広島で進化したローカルフードの融合を見事に体現していると言えるでしょう。

家庭環境とプロの技の壁

でも、ちょっと残念な点も。 それは麺の食感がイマイチ、ということです。 これは先ほど書いた通り全卵の白身を残したせいで、麺に水分が付きすぎたのが最大の原因。 加えて、パッケージには「しっかり湯切りするのがポイント」と書いてあったんですけど、これが実は非常に難しいんです。 お店であれば、専用の「振りざる」や「てぼ」といったプロ仕様の器具で一気に水気を飛ばします。 一方、家庭用の金網ザルでは、水切れの効率がどうしても劣ってしまう。 プロの道具と家庭環境のギャップという、料理における物理的な壁があるのだと痛感です。 なるほど、お店の味、プロの技はやっぱり道具と手順の徹底にあるものなのだなと。 そんな実感を持ちながら、美味しく完食。 ご馳走さまでした。

【おまけのワンポイント】 ・汁なし担々麺のルーツである担々麺は、元々中国の四川省で、天秤棒(担:タン)を担いだ移動式の屋台で売られていた庶民のファストフードだそう。日本では「汁あり」が一般的ですけど、広島で広まった「汁なし」スタイルは、麺にタレを絡ませて食べるという、シンプルながらも濃厚な旨味を楽しむ合理的な進化を遂げたローカルグルメなんですよね。

2025年11月28日金曜日

【ふるさと納税】絶品「ご馳走フライ」に舌鼓!真鯛の旨さを最大限に引き出したアラ汁と湯引き鍋も

【この記事のポイント】
・ふるさと納税で届いた大量の真鯛、消費プロジェクトの続編。身はサクサクふわふわの「フライ」、アラは旨味濃厚な「味噌汁」、そして湯引きは贅沢な「しゃぶしゃぶ風の鍋」へと華麗に変身。


先日、宮崎県延岡市と高知県須崎市から、時を同じくして大量の真鯛が送られてきたというお話を書きました。
その消費計画、「真鯛プロジェクト」の終結についてまとめておきます。

刺身の残りは、絶品フライへ





高知県須崎市から届いた豪快な真鯛。
息子も加えた4人がかりで刺身で堪能したものの、それでも1/4ほどが残ってしまいました。

どうしたものか。
妻曰く、「絶対にフライが良い」と強い推し、これが大正解でした。

サクッとした黄金色の衣から現れるのは、驚くほどふわっふわに仕上がった純白の身。
刺身で食べた時のあのシコシコとした弾力とは全く違う、優しい食感です。

火を通したことで、真鯛の持つ上品な甘みがより一層引き立っている。
アジフライや白身魚のフライとも一線を画す、まさに「ご馳走フライ」です。

ソースも良いですけど、シンプルに塩とレモンで。
この真鯛のポテンシャルを最大限に引き出してくれる、そんな食べ方だと思います。

骨の髄まで、旨味を味わい尽くす





須崎市の真鯛に付いてきたアラ、少し残しておいたものを味噌汁の出汁に。
これもまた素晴らしい味わいでした。

魚のアラを食べる文化は、魚を獲る海辺の町で、**新鮮な食材を無駄にしないという漁師さんたちの知恵と工夫**から生まれたもの。
この味噌汁には、そうした**日本の食文化の歴史**が詰まっている気がします。

お椀から立ち上る磯の香り。
一口すすると、真鯛の骨や頭から染み出した濃厚な旨味とコラーゲンが味噌の風味と一体となって、口の中いっぱいに広がります。

そして骨の周りに残ったわずかな身を、ほじりながらいただく。
日本人に生まれて良かった、心からそう思える瞬間です。

魚のアラを食べる文化は、魚を獲る海辺の町で、新鮮な食材を無駄にしないという漁師さんたちの知恵と工夫から生まれたもの。
この味噌汁には、そうした日本の食文化の歴史が詰まっている気がします。

最後の締めは贅沢な鍋





そして最後に残ったのは、宮崎県延岡市の「真鯛の湯引き」。
白菜、春菊、えのき、ネギといった鍋の定番野菜と共に、贅沢な鍋の具材として頂くことにしました。

一度湯通ししてあるこの真鯛。
鮮度も抜群なので、火は軽く通すだけで十分です。

煮立った鍋に最後に乗せて、これがもう最高。
半生状態に火が通った真鯛の身はとろけるように柔らかく、それでいてプリッとした食感も残っている。

口に入れた瞬間、上品な脂の甘みがふわっと広がります。
野菜の旨味が溶け出した温かい出汁、これとの相性も言うまでもなし。

ポン酢でさっぱりといただくのも良し、出汁の味をそのまま楽しむのもまた良いんです。

最後に



というわけで、二つの自治体から時を同じくして届いた大量の真鯛。
刺身に煮付け、フライ、味噌汁、そして鍋と、その持つポテンシャルをあらゆる角度から味わい尽くすことができました。

真鯛という一つの魚が、これほどまでに多彩な表情を見せてくれる。
料理のバリエーションを考えるのも、実に楽しい時間だったなと。

美味しい料理を楽しませてくれた、二匹の真鯛に心から感謝。
ご馳走さまでした。







【おまけのワンポイント】
・魚のアラは旨味の宝庫。捨ててしまうのは非常にもったいない食材です。今回のように味噌汁にするのはもちろん、塩を振って焼くだけでも、立派な酒の肴になりますよね。

2025年11月27日木曜日

【グルメ】元祖スープカレーの源!スパイスと出汁が織りなす極上の滋味、私が選んだ辛さは「涅槃」

【この記事のポイント】
・札幌の名店マジックスパイス監修「元祖スープカレーの源」に辛さレベル「涅槃」で挑戦。奥深い「医食同源」の哲学と刺激的な悟りの境地を体感。



とある休日の夕食に選んだのは、札幌の名店マジックスパイス監修「元祖スープカレーの源」。



これ、どこで買ったんだっけかな。
「HOKKAIDO限定」と書いてありますけど、ここ最近、北海道に行ってないし、アンテナショップにも寄っておらず。

もしかすると、「道の駅いちかわ」だったかも…
いずれにしても、現代の流通のおかげで遠方でも名店の味が手軽に手に入るのは、本当にありがたいことですね。

細かいことは気にせず、早速調理に取り掛かりましょう。

マジックスパイスとは



ここでマジックスパイスについて、Geminiに調べてもらった結果をご紹介です。

- スープカレーというジャンルを確立し、1993年の創業以来、札幌の新しい食文化として定着させたマジックスパイス。
- 店主が東南アジアで食したスパイススープ「ソトアヤム」をルーツに、独自に改良を加えて誕生。
- 彼らが掲げるのは「医食同源」の哲学。漢方の知恵を取り入れた多種多様なスパイスの配合は、単なる辛さや旨味を超越した、滋味深い味わいを創出。
- 辛さのレベルに「覚醒」「瞑想」「涅槃」といったユニークな名称を付けたことでも有名。
- それまで日本にはなかった『サラサラとしたカレー』というジャンルが、日本のカレーライス文化に一石を投じたという歴史的な意義も大きい。

そうなんだ、なるほど。

でと、調理は至ってシンプル。
まずは事前に炒めた鶏肉と野菜に、お湯を加えて煮込みます。

具材が柔らかくなったら、この「スープカレーの源」を混ぜるだけ。
スープに出汁とスパイスが絶妙に配合されているので、たったこれだけで味が完璧にキマるのが嬉しいですね。

よし、それでは早速、熱々のうちに頂きましょう。

医食同源の哲学が息づく多層的な旨味





まずは澄んだ琥珀色のスープを一口



一般的なカレーのイメージとは違い、非常にサラッとした口当たりが特徴的。
でもその軽やかさの裏には、多層的なスパイスと出汁の深い旨みがギュッと凝縮されています。

これはただのカレー味のスープではなく、店主が探求した東洋の薬膳思想が息づくような滋味深い味わい。
複雑なスパイスの香りが鼻腔をくすぐり、甘味、酸味、そして後に続く辛味が、まさに「三位一体」となって口の中で調和します。

チキンや野菜といった具材の旨味が溶け込み、食べ進めるうちに味わいが刻々と変化していくのが面白いね。
これはレトルトの域を超え、食後に心身ともに活力を得る「医食同源」の思想を体現していると言えるでしょう。

「涅槃」へ至る、刺激のプロセス



辛さの調整は、「辛味の素」で。



「辛」は「覚醒」、「中辛」は「瞑想」、「大辛」は「涅槃」とパッケージに表記されています。
私は躊躇せず、「涅槃」を選択です。

と、これが私の想像を遥かに超える強烈なヒートウェーブ。
一口含むと同時に、数々のスパイスが複雑に絡み合いながら、一気に口の中全体を熱で支配します。

ただ痛いだけの激辛ではない。
その熱量の奥に、汗をかきながらもスプーンを止められない中毒性のある旨味が潜んでいるのが、このスープカレーの真骨頂なんだなと。

お店に行くと、更にこの上の「極楽」「天空」「虚空」という、もはや哲学的な域に達した辛さのレベルがあるそう。
今回の「涅槃」で十分すぎるほどの刺激、その上の次元はちょっと無理だなというのが正直なところです。

お手軽に作れて、刺激たっぷりのスープカレー。
五感を揺さぶるような食体験は、日々のデジタルワークの疲れを吹き飛ばしてくれる良薬ですね。

美味しかった、ご馳走さまでした。




【おまけのワンポイント】
・マジックスパイスの辛さレベルのネーミング(覚醒、涅槃など)は、仏教やインド哲学に由来する用語が使われています。食文化と宗教・哲学が結びつく、世界各地で見られる興味深い現象です。

2025年11月26日水曜日

【ふるさと納税】須崎市の真鯛は鮮度が命!弾力刺身とホロホロ煮付けで堪能する土佐の海

【この記事のポイント】
・ふるさと納税の真鯛ダブルブッキング事件、今回は高知県須崎市から届いた豪快な一匹を実食。頭まで入ったその姿に生産者の心意気を感じつつ、定番の「煮付け」と「刺身」でそのポテンシャルを堪能。


ふるさと納税返礼品、二つの地方自治体から同時に真鯛が送られてくる。
そんな嬉しい悲鳴を上げた状況については、何日か前の記事に書いた通りです。

この記事で、高知県須崎市から送られてきた品について書いておこうと思います。
真鯛プロジェクト、第二弾ですね。

獲ったままの姿で、須崎の心意気





以前の記事にも書きましたけど、こちらの真鯛は頭までしっかりと入っています。

須崎市からの返礼品は、全般的に下処理が控えめ。
獲れたての魚をできるだけ元の姿のまま届けよう、そんな生産者の方々のスタンスに好感が持てます。

王道にして至高、真鯛の煮付け





立派な頭とカマの部分、やはり煮付けにするのが王道でしょう。
息子が醤油、みりんと酒で甘辛く煮付けてくれました。

これはもう文句なしに美味い。
頬肉は引き締まっていながらも驚くほど柔らかく、旨味がギュッと凝縮されています。

甘辛い煮汁が淡白な白身によく染んでいて、これだけでご飯が何杯でもいけてしまいそう。
骨の周りについた身、ちまちまとほじりながら食べる。
この時間こそ、魚の煮付けを食べる醍醐味ですね。

新鮮さの証、弾力ある刺身





半身はもちろんお刺身で、こちらもまた素晴らしい味わいでした。

見てくださいよ、この透き通るような美しい白身。
一切れを口に運ぶと、その弾力に驚かされます。

シコシコとした心地よい歯応え、新鮮さの何よりの証拠。
噛むほどに、上品な甘みと旨味がじんわりと口の中に広がっていきます。

皮と身の間にある脂の層もまた絶品。
わさび醤油を少しだけつけていただくと、その風味がさらに引き立ちます。

延岡の湯引きとはまた違った、生の真鯛が持つ力強い生命力を感じるような美味しさでした。

高知といえば黒潮。
この荒々しい海流が育む真鯛は、身が締まって格別な旨味を持つ。
古くから『めでたい』の語呂合わせで、祝儀の席には欠かせなかった真鯛を、こうして日常で楽しめるのは本当にありがたいことです。

最後に



というわけで、高知県須崎市から届いた豪快な真鯛。
この豪華な食卓を一緒に囲んだ息子も、ボリュームと味に大満足の様子でした。

同じ真鯛という魚でも、産地や処理の仕方で全く違う表情を見せる。
ふるさと納税というシステムは、そんな食の多様性と面白さを改めて教えてくれます。

美味しい魚に感謝、ご馳走さまでした。




【おまけのワンポイント】
・真鯛の兜(頭)を煮付けにする際は、一度熱湯をかけて霜降りにするのが臭みを消して美味しく仕上げるコツですね。

2025年11月25日火曜日

【グルメ】大手町で名店『文殊』に再会!自家製麺と出汁を吸ったイカ天の極上ハーモニー

【この記事のポイント】
・出社日のランチで会社メンバーおすすめの蕎麦屋へ向かうと、そこは馴染みの立ち食いそばの名店『文殊』。今回は初めての「いか天そば」に挑戦したところ、自家製麺とこだわりの出汁が織りなす安定の美味しさ。加えて汁を吸って旨味を増す、いか天の魅力に遭遇。


とある出社日、この日は会社の仲間と二人でのランチ。
「サンケイビルで、手頃で美味しい蕎麦屋さんを見つけたんです」なんて一言に乗り、行ってみることにしました。

大手町のオアシス、そこは馴染みの名店だった



お店の前に着いてその看板を見て、あれ?
『文殊』じゃないですか。

市川や亀戸・両国といった総武線沿線の駅にも店舗があり、私もたまに利用する立ち食いそばの名店。
こんなビジネス街のど真ん中にも進出していたとは。



『文殊』の蕎麦は美味いというのはよく知っているので、ここは怯むことなく麺大盛りで。
そういえば、この店でイカ天は食べたことがなかった気がするなと、トッピングも決定です。

いか天そば600円+麺大盛り(2倍)が160円。
合計760円でしっかりお腹いっぱいになれる。
物価の高い大手町では、これは非常にありがたい存在です。

自家製麺とこだわりの出汁





さて、それではまず蕎麦単体から頂きましょう。

『文殊』の蕎麦は、店内で製麺する自家製麺。
生麺を注文を受けてから茹でるので、立ち食いそばとは思えないほどの風味とコシを味わえます。

つるりとした喉越し、噛んだ時のほのかな蕎麦の香り。
そして汁は化学調味料を使わず、厚削りの鰹節から丁寧に取ったという出汁、実に上品で奥深い味わいです。

醤油の風味はしっかりと感じさせつつも、決してしょっぱすぎない絶妙な塩梅。
この完成度の高い蕎麦と汁のハーモニーこそ、『文殊』が多くのファンを魅了する理由なんでしょう。

汁を吸って進化するいか天





よし、次はいよいよイカ天です。

まずはそのまま一口。
う〜ん、揚げたての衣はサクッとした食感を残していて、中のイカは柔らかく、甘みが口の中に広がります。

そしてこのいか天をじっくりと汁に浸していく。
衣がだんだんと汁を吸って、とろりとした食感に変化していきます。

出汁の旨味をたっぷりと吸い込んだこの衣、もうたまらなく美味。
イカの甘みと汁の塩気が渾然一体となって、口の中はまさに旨味の洪水状態です。

蕎麦と一緒に啜り込めば、その幸福感はさらに倍増。
これはなかなか素晴らしい。

最後に



というわけで、同僚に教えられて訪れた大手町の蕎麦屋さん。蓋を開けてみれば、私のよく知る信頼の名店でした。

とはいえ、「いか天」という新たなトッピングを試したことで、その店のポテンシャルを改めて再発見することができたなと。物価の高い大手町でこの値段でこのクオリティ、まさにビジネスマンのオアシスですね。

駅や総武線沿線が発祥の『文殊』が、大手町のオアシスになっている。
急ぎのビジネスマンにとって、この『早く、安く、美味しく』という江戸っ子気質の立ち食いそばは、現代の『粋』なランチ文化と言えるでしょう。

いやぁ美味しかった、ご馳走さまでした。






関連ランキング:そば(蕎麦) | 大手町駅東京駅竹橋駅


2025年11月24日月曜日

【ふるさと納税】北海道のホタテを刺身とグラタンで!官能的で極上なる海の恵み

【この記事のポイント】
・ふるさと納税返礼品のラッシュで冷凍庫がパンパンに。その片隅で眠っていた北海道別海町の「ホタテ」を救出。北の海の恵みがもたらす、二つの絶品料理にうっとり。


ここ最近、我が家の冷凍庫は嬉しい悲鳴を上げています。

続々と送られてくる、ふるさと納税の返礼品。
美味しいものばかりなのはありがたいんですけど、冷凍庫はもはや飽和状態。

このパンパンの冷凍庫を何とか片付けねば。
そんな中、片隅でひっそりと、でも確かな存在感を放っていたのがホタテ。
北海道別海町からの返礼品なので、美味しいことに疑いはなし。

無造作な袋に詰まった北の至宝




冷凍庫のスペースを少しでも節約しようと、化粧箱は早々に捨ててしまっていたんだ。

北の海が育んだ素晴らしい宝石、こんなにも無造作にビニール袋に入っている。
なんと贅沢な光景でしょう。

熱々とろーり、ホタテのグラタン





さて、このホタテをどうやって味わうか。
まず妻が作ってくれたのは、ホタテのグラタンでした。

熱々のホワイトソースの中から、大粒のホタテがゴロゴロと顔を出す。
一口食べると、まずホワイトソースのクリーミーで優しい味わいが口の中いっぱいに。

そして主役のホタテは、火を通したことで甘みがぐっと凝縮されています。
プリッとした弾力のある食感もたまらないですね。

表面のこんがりと焼かれたチーズの塩気とコクが、全体の味を見事に引き締めてくれる。
子供から大人まで、誰もが笑顔になる鉄板の美味しさでした。

これぞ真骨頂、極上の刺身




そしてもちろん、刺身も外すわけにはいかないなと。
素材のポテンシャルを最もダイレクトに味わえる、そんな食べ方です。

北海道の東端に位置する別海町。
目の前には北方四島を望む野付(のつけ)半島が広がり、その内側は栄養豊富な野付湾となっています。

この静かで豊かな海で育つ別海町のホタテ、グリコーゲンなどの旨味成分をたっぷりと蓄えているのが特徴。
その身は驚くほど肉厚で、繊維一本一本がしっかりとしているんです。

醤油をほんの少し、そして口に運ぶ。
まず舌の上で感じるのは、ねっとりとした官能的な食感。

そして噛みしめるほどにあふれ出してくる、濃厚でクリーミーな甘み。
後味には、ほのかな磯の香りが爽やかに抜けていきます。

まさに北の海の恵みを丸ごといただいているような、至福の味わい。

昔は高級品だったホタテ、今やふるさと納税で手軽に楽しめるようになったのも、北海道の漁師さんたちが養殖技術を進化させてきたおかげ。
まさに北の漁業の歴史の賜物ですね。

最後に



というわけで、冷凍庫の奥で眠っていたお宝ホタテ。

洋風のグラタンと和の刺身という二つの異なるアプローチで、その実力を心ゆくまで堪能しました。
同じ食材でも、調理法を変えることで全く違う美味しさが生まれる。
料理の奥深さと面白さを改めて実感した次第です。

素晴らしい味を送ってくれた別海町に感謝。
ご馳走さまでした。




【おまけのワンポイント】
・ホタテの貝柱には、白くて丸い「目」のような部分がありますが、あれは閉殻筋(貝柱)を動かすための神経が集まったもの。本当の目ではないそうです。本物の目は外套膜(ヒモ)の縁、たくさん並んでいる小さな黒い点々で、その数はなんと100個以上もあるんだそうです。

2025年11月23日日曜日

【IT】テレビ買い替えで見たアマゾンと楽天の「UX対決」!圧倒的価格差とリサイクルで楽天は完敗

【この記事のポイント】
・14年使ったBRAVIAをついに買い替え。貯めた楽天ポイントを使うつもりが、Amazonの圧倒的な安さ、古いTVの「引き取りサービス」の分かりやすさに楽天は完敗。新しい50型テレビの進化、外付けHDD録画機能のコストパフォーマンスに現代の家電の凄みを実感。


我が家のリビングに長く鎮座してきたテレビはSONYのBRAVIA、2011年モデルです。
もう14年も前の製品とはいえ、特に故障もなく、普通に映るので困ることは何もなかったんです。

スカスカのリビングボードと楽天ポイントへの誓い





一つだけ、強いて言えば気になっていたのがこの見た目。
リビングボードのテレビを置くために設計されたスペースに対し、32型のテレビはあまりにも小さい。
周囲がスカスカです。

まぁだからといって、テレビが見られないわけではない。
敢えて買い替えるほどの理由にはならないですよね。

そうだ。
いつか楽天ポイントが10万ポイントくらい貯まったら、新しいのにしよう。
そんな漠然とした目標を立ててから、数年が経過したんですよね。

今年のふるさと納税でゲットしたポイントも加わり、ついに、その「Xデー」がやってきたんです。

楽天かAmazonか、価格とサービスのUX比較



リビングボードのスペースに、ぴったりと収まるのは50型のテレビ。

上にも書いた通り、私はテレビの画質にそれほど強いこだわりはなし。
なので最も安価なグレードのBRAVIAで十分。

えぇと、楽天市場で探してみると… 価格は10万円前後。
よし、予算にもちょうど収まる。

…あれ? ちょっと待てよ。
なんと、全く同じ商品がAmazonで特売価格の83,000円になっているじゃないですか!

むむっ、これはかなり大きな価格差。
でも、「貯めに貯めた楽天ポイントで、ついにテレビをゲット!」なんていう絶好のネタを逃すのか…

ここは、多少高くても楽天で買うべきかな…
と、ここでもう一つの問題にぶち当たりました。

今ある古いテレビの処分です。
楽天のサイトでリサイクル回収の仕組みを調べてみると、これが実に複雑怪奇。

古いテレビを処分するには、「リサイクル券」という商品を別途購入する必要がある。
しかも、私が買おうと思ったショップでは、その「リサイクル券」だけを単体で買うことはできず。
私にとっては不要な「新しいテレビの設置サービス」、これとセットで買わねばならないようです。

当然、価格もその分上乗せされる。
何よりその仕組みが複雑すぎて、さっぱり理解できない。

対してAmazonはどうか。
プラス500円を支払うだけで、配送時に古いテレビを引き取ってくれる、極めてシンプルで分かりやすく、間違えようがない仕組み。

高くて複雑な楽天、対して安くて分かりやすいAmazon。
このユーザー体験(UX)の差を前にしては、そりゃ誰だって後者を選びたくなるものです。

よし、楽天ポイントは、また別の何かに使うとしてと。
今回はAmazonで購入することにしました。

14年の進化と、驚異のコストパフォーマンス





数日後。
届いた50型のBRAVIAは、私の目論見通りリビングボードにぴったりとフィットしてくれました。

設置もケーブルを数本を繋ぐだけ。
こんなに簡単な作業、余計なコストをかけず大正解でした。

14年前のテレビと比べれば、ネット動画が見られるなど機能が豊富なのは当たり前。

それ以上に私が嬉しかったのは、処理性能(CPU)が、格段に上がっていること。
リモコンの操作に対するテレビの反応が実にキビキビとしていて、ストレスがないんですよね。



貯まっていた楽天ポイントのうち期間限定のポイントを使い、テレビ録画用の外付けハードディスク(HDD)を購入。
既に専用のHDD & ブルーレイレコーダーは持っているんですけどね。

最近のテレビは、単体のHDDを繋ぐだけで録画ができる。
その機能が専用機と比べてどれほどのものなのか、一度試してみたかったんです。

結果、判明した専用機との機能差は、主に以下の二つのみ。
・CMなどをワンプッシュで飛ばしてくれる「広告スキップ機能」がない。
・録画した番組を1.5倍速などで再生する「倍速再生機能」がない。
でも、私が録画番組を見る上で多用する機能の違いはたったこれだけ。

専用のレコーダーを買えば、安くても7万円以上。
対して外付けHDDは1万円程度です。

もちろん、専用機には他にも便利な機能はたくさん付いているんでしょう。
とはいえ7倍以上という価格差、これを埋めるほどの価値があるとは思えずです。

最後に


最近のテレビ、ずいぶんと値段が上がったなと思っていました。でも、単に画面が大きくなったとか画質が良くなったとかいうだけではない。

録画機能やネットTV等の様々な機能がテレビ本体のOSに統合され、利便性が格段に向上している。
その分の付加価値なのだと、今回の買い替えで理解することができました。

さて、これからはアマプラやNetflixで映画を観る休日というのも良さそうだなと。




【おまけのワンポイント】
・古い家電を処分する際は、「家電リサイクル法」でリサイクル料金と収集運搬料金を支払う必要があります。今回のように、新しい製品を購入する店舗に引き取ってもらうのが一般的。購入する際は、製品の価格だけでなく、こうしたリサイクル費用の分かりやすさや安さも、比較検討の重要なポイントになりますね。

2025年11月22日土曜日

【グルメ】真鯛が2枚も?!お刺身定期便の「嬉しい悲鳴」ハプニングと、漁師町の知恵が光る湯引きの味

【この記事のポイント】
・ふるさと納税の定期便、まさかのダブルブッキング。宮崎県延岡市と高知県須崎市から、時を同じくして大量の「真鯛」が到着。嬉しい悲鳴を上げつつ、さてどうしたものか。


昨年申し込んだ宮崎県延岡市からのふるさと納税定期便。
今月は「真鯛の湯引き」を送ってくれると、発送事前メールが届きました。

ほう、湯引きか。
これは良い酒の肴になりそうだ、なんて楽しみにしていたある日のこと。

再び、返礼品発送を知らせるメール。
「【定期便】1年間お届け!新鮮お刺身の定期便 12回コース【10月:タイ】」。

あれっ、タイって…同じメールが二重で送られてきたのだろうか…
いや待てよ、こりゃ違うぞ…

後から来たメールの差出人は高知県須崎市。
なるほど、そういうことか…

予期せぬ真鯛のダブルブッキング



昨年まで、ふるさと納税の申し込みを年末にまとめて行っていました。
なので12回コースの定期便は、12月から翌年の11月まで届くというパターン。

一方、今年は10月からの制度改定でポイント付与などが無くなるので、須崎市の定期便を9月に申し込んだんです。

つまり、この9月から11月までの3ヶ月間、二つの自治体からの定期便が重なることになる。
そして今月はたまたま、両方とも「真鯛」だったというわけです。



まずは宮崎県延岡市から、「真鯛の湯引き」が到着。
一匹をきれいに5枚におろし、真空パックになっています。

これだけでもかなりのボリューム。
家族3人なら、2回に分けて十分に楽しめますね。



続いて、高知県須崎市からも到着。
こちらはさらにボリュームがあり、しかも頭まで付いている。
家族3人では、この数日で食べ切るのはちょっと厳しい量だ…

緊急事態発生、真鯛プロジェクト始動



延岡市の真鯛も須崎市の真鯛も、もちろん消費期限は短い。
このままでは、我が家の食卓は、来る日も来る日も、真鯛が並ぶことになってしまいます。

美味しいのは間違いない、でもさすがに毎日はツラいだろう。
これは、緊急消費計画(真鯛プロジェクト)を、立案する必要ありです。

【フェーズ1】 今週末、息子が家にやってくる
 - アクション: 須崎市の真鯛を使い、「兜煮」と刺身を振る舞う。これで半分以上は片付くはず。

【フェーズ2】 須崎市真鯛の残り半身の処遇
 - アクション: 近所にお住まいの妻の友人宅にお裾分けする。

【フェーズ3】 延岡市の湯引きの消費
-  湯引きは、通常の刺身よりも日持ちが良い。今日食べてから少し間隔を空ければ、飽きずに美味しく食べられるはず。

よし。
この計画でいくことにしましょう。

まずは湯引きをじっくりと味わう





ということで、この日の夕食にはまず、延岡市の「真鯛の湯引き」を頂くことにしました。

「湯引き」とは、魚の皮目に、さっと熱湯をかけ、すぐに氷水で締める調理法。
こうすることで、皮と身の間にある旨味の詰まった脂が活性化、独特の食感が生まれます。

皮は柔らかく、それでいて程よい歯ごたえ。
身は、生の状態よりも甘みがぐっと増している。

そして口の中に広がる、上品な脂の旨味。
日本酒によく合う美味しさ、魚を知り尽くした、漁師町の知恵が生んだ絶品の味わいでした。

最後に



いやはや、それにしてもやはり真鯛は美味い。
お裾分けしてしまうのは勿体ない、なんて気もしてきてしまいす。

いやいや、でもここで恩を売っておけば、いずれまた別の美味しいものになって返ってくる可能性もある。
な〜んて意地汚い期待も少しだけしながら、須崎市の真鯛を旅に出すことにしましょう。

それにしても、これだけ素晴らしい魚を送ってくれる二つの自治体には本当に感謝。
延岡市の湯引きは魚を知り尽くした加工の妙、対する須崎市の真鯛(刺身)は素材そのままの力強さが魅力。
食べ比べるのが今から楽しみです。

まずは真鯛の湯引き、ご馳走さまでした。




【おまけのワンポイント】
・真鯛の「湯引き」は、皮付きだからこそ楽しめる調理法。お湯をかけて氷水で締めるだけなので、皮付きの真鯛が手に入ったら、ぜひ挑戦してみてください。

2025年11月21日金曜日

【ふるさと納税】品物が違うような... なんて思いながら舌鼓を打った絶品ポークピカタ

【この記事のポイント】
・長崎県西海市からのふるさと納税定期便、「しゃぶしゃぶ・バラ肉・生姜焼き」の3種セットは事前のメール内容とは違うような… 疑問を抱きつつも、まずは絶品のポークピカタを堪能。しかし食後、やはり間違いだったと確信し、恐る恐るサポート室に連絡することに…


今年のふるさと納税の一つとして選んだ、長崎県西海市の「長崎和牛・うずしおポーク定期便」。
第二回目の返礼品が到着しました。

届いたのは、記憶と違う豚肉?



事前の発送案内メールには、「ロースとんかつ用」というワードがあったような記憶があって…
あれ?



パッケージを開けてみると、中に入っていたのは、「しゃぶしゃぶ用」「バラ肉」「生姜焼き用」の3種類。
それぞれ250gが2パックずつ、合計1.5kgというなかなかのボリュームです。

まぁこの生姜焼き用を使えば、とんかつにすることもできなくはないか。
いや、私がメールを読み違いいしていただけかな…

まずは絶品ポークピカタを堪能




この「うずしおポーク」、昨年も頂いてその美味しさは我が家でも折り紙付き。
妻も喜び勇んで、料理に取り掛かります。

「この生姜焼き用のお肉で、ポークピカタを作るわね。」
うん、この適度な薄さはピカタには合うはず、なかなか良いじゃないですか。



ということで、この日の夕食の主役はポークピカタ。
よし、それでは頂きましょう。

豚肉を一口、うん、これは美味い。

まず、うずしおポークの肉質の柔らかさ、そして脂の上品な甘み。
粉チーズを混ぜ込んだ卵の衣が香ばしく、肉の旨味を内側にぎゅっと閉じ込めている。

ケチャップとマスタードを合わせたシンプルなソース、この甘酸っぱさがまたよく合います。
薄切り肉で作ったことで火の通りも均一、どこを食べても柔らかい。
これは妻のファインプレー、いやぁ美味しかった。

食後の疑惑と、恐る恐るの問い合わせ



食べ終えて満腹になったところで、やはりあのメールの内容が気になります。
改めて確認してみると…

お。
「ロースとんかつ用1kg・サーロインステーキ200g×2枚」とはっきりと書かれている。

やはりおかしい。
サーロインステーキは、間違いなく長崎牛のはずですね。

う〜ん、これは問い合わせてみるしかない。
発送時のメールをさらによく読んでみると、そこにはこんな一文が。

「お受け取り後、すぐに中身をご確認下さい。万が一、不具合等がございましたら、至急、サポート室までご連絡下さい。お品(外箱含む)は、そのままの状態で保管いただきますよう、お願いいたします。」

え? 「そのままの状態で保管」?
え〜、もう食べちゃったじゃないか…

こりゃどうしたものか。

連絡せず、このまま泣き寝入りするべきか。
それとも、正直に状況を伝えるべきか…

やはり間違っている可能性があることは、先方のためにもしっかりとお伝えした方が良いだろう。
でも、さすがに「美味しく、食べてしまいました」とまで書くのは憚られる。

よし。
メールの文面では、「調理してしまいました」という、少しだけ控えめな表現にとどめておいてと。

これならば決して嘘ではないですよね。
記事の冒頭にある写真を添付して、メールを送付しておきました。

「開封したんですよね?でしたら申し訳ありませんが、今回の返礼品はそれで…」
そう言われても仕方がない状況。

最後に



というわけで、ふるさと納税の返礼品を巡るささやかなミステリー。

この問い合わせが、一体どのような結末を迎えるのか。
その顛末については、また後日の記事でご報告したいと思います。




【おまけのワンポイント】
・返礼品の誤送付ってあるものなのか、Geminiに聞いてみました。
「はい、残念ながら誤送付(誤発送)の事例は実際に発生しています。返礼品の発送件数が非常に多いため、自治体や委託業者のデータ処理、梱包、発送作業において、人為的なミスが原因で誤送付が起こることがあります。」
私の今回のケースも、やっぱりこれに該当するのかな…